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山岳会 会員であること・・・

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山岳会会員であること 2016.03.02

◆「組織の壁」、一見 邪魔くさい壁ではあるが・・・

じつは この壁が組織を護ってくれているということにお気づきだろうか? ココが山岳会、組織の人間にとって特に重要な問題なのである。楽しいネットは命や組織を護ってくれるのか?と言い換えてもよいほどの問題でもある。

山岳会はある意味「趣味の蛸壺」。覗けば・・・伝統ある会組織であればあるほど基礎をきちんと学びかつ遭対訓練もキッチリやっているのが窺える。彼らは組織原則を護るという不文律な壁を等しく心に持っている。組織原則を護ることは自らの命を護ることと同じだ。会員が少ないと嘆く弱小山岳会であれば、組織原則の壁をガッチリ組んで会活動を絶やさず個人山行を増やし未組織者を堂々と「勧誘する」この原則的活動・行為が肝要だ。

既に分かっていることは、、、ザイルを結べば結ぶほど パーティを組めば組むほど「党派性」への理解は深まること。反対に未組織者にはそれが何故なのか?理解されることは恐らくないだろうということ。突き詰めればそこが山岳会組織と一般登山者との境界線だということ。

「冒険」と「危険」とは隣り合わせだが、夜を徹して歩くことも、自分の限界に挑むことも、冬山も、谷も滝も・・・、「冒険心」を抜きにして語れはしない。それがあるから 僕らは山岳会の門戸を「意を決して叩いた」のだった。山行の経験を積めば積むほど、安全対応へ技術も上がる。もちろん遭難などしたくない!から 春と秋と遭対訓練もするし登攀技術も雪山技術も高め合う。会の事業活動・事業目的にもそのことは謳われているはず。

一般登山者にそれらを理解して!とは言わないまでも、何のために?命のやり取りまでしてリスクを冒し山に入るのか?って問われれば、、、それは貴殿よりも「比較的に冒険心があるから」、 貴殿よりも「比較的に探求心が強いから」、 そして「より高度な自己実現のため」、 まとめて我らは「山岳会という組織の一員だから」としか言いようがない(笑)

「個人では不可能なことも、仲間がいれば可能になる」 組織の力で自己実現を得る。会社であってもどの組織であっても集団のパワーで困難を乗り切り目的を果たすものだ。山岳会とて同じである。よく勘違いで アイツは凄い あのルートを登った、超人的だ…という人がいるけど 実はその山岳会という組織が凄いのである。会員は組織によって育ち、実力を養い、登らせて貰っているんだ…を忘れないでいてもらいたい。貴方も情熱さえあればいつかは可能だ。

さて、同じ釜の飯を食って寝食を共にし深山幽谷に入らない限り、日帰り・夏道山行の一般登山者にはとうてい理解されないだろう。未知の面白味があるから沢登りに興じるわけだし、難しい滝がクリアできたらそれだけでも楽しいものだ。夏道しか歩かない者に沢登りや藪漕ぎの楽しさがどうして解りえるだろうか。

山岳会という「目的を持った集団」とそうじゃない一般登山者とでは埋まらない溝、彼我の違いは厳然としてある。もしかすると 理解されることは永遠に無いかもしれない。

ただ、少なくとも僕らが一般登山者に言えることは「毎月の会費は伊達に支払ってるわけじゃないんだよ」「組織の大義(事業)、その目的のために僅かな会費を支払って結束し活動しているんだよ」ということぐらいか(笑) 毎月例会に出て会費を払うというのは山岳会員としての義務であり、組織集中・自覚の証である。目的を持たない未組織登山者とは イロハのイからして違うのである。



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Commented by andanteeno at 2016-03-03 00:42
恐れ入りました m(_ _)m
やはり自分には到底近づけぬ、まさに高嶺の花です。
もときちさんの興味深い山の話や様々な山行録を、
遠くから、憧れを抱きつつ拝見させて頂きます (^^)
Commented by tabilogue2 at 2016-03-03 10:53
> andanteenoさん
まあ、真摯に山に取り組んでいるけど 実際、おやりになってることが まどろっかしい事柄ばかりで、見るにつけ聴くにつけ どうして組織に入って学ぼうとしないのか?などとお節介で傍目に映る時があるんです。

それほど山に対する姿勢が良いし、貪欲だし、組織に入ったとたんに年齢を飛び越えて動き回りそうな人はたくさんいます。ただ、残念なのは 生まれてこれまで 他人の世話になるというのを嫌う自負心が邪魔をして 独立独歩と言えば聞こえはいいんですが・・・謙虚に仲間に入れてもらって 教えてもらって 覚え込んでいくといった初動段階で躓く人もいるんですね。

勇気があれば 門戸を叩けるのに・・・、今年も一人で行動し、同じレベルの悩みにまた今年も悩んでしまう、、、勿体ない時間で 勿体ない人生だと思うんです。山岳会員から手を差し伸べる方法もありますが・・・。

組織ですから 少しばかりコンサバティヴですが そういう固い面もあります。が、皆で登頂する喜びという 本来の登山を追求していく上のことですので 怖れて腰砕けになるようでは私の本意ではありませんよ。
Commented by andanteeno at 2016-03-03 11:51
>>もときちさん
アドバイスありがとうございます。
Commented by tabilogue2 at 2016-03-07 23:52
andanteenoさんのことじゃないんで・・・ご心配なく。ここ重要( ´艸`)

難問や難関をバイパスするだけでは・・・長生きしても よくぞ生きた とは評価されないでしょう? 他人から高評価であっても 自分で自身で評価するなんて・・・できやしない。

「そこ」から逃げてばかりの人生じゃないですか 俺と同じ轍を踏むだけです( ´艸`)

アドバイスをもらう・・・なんて人は言うけど、、、 自尊心の高い人って アドバイスを求めてるんじゃなくて  単に 「同意」を求めているだけ なんでしょうね。

無駄な骨折りをしたかも知れない・・・。 一般登山者にブログ上で解って貰えると思っていたのが間違い。 山岳会というのは 一般的にはもっぱら「禁裏」なんでしょうね。
Commented by HITOIKI at 2017-02-15 20:36 x
ご無沙汰しております。
それからも貴ブログは読ませておりました。もときちさんからのアドバイスは今も生き続けております。山と言わず、自然に対する僕の考えや行動は確かに、もときちさんのアドバイスで今も変わっています。寛容は自己を広げると信じております。
Commented by tabilogue2 at 2017-02-17 14:05
> HITOIKIさん
お元気でしたか? 山ヤから観ていますとどうしてもじれったい(笑) これが本音です ごめんなさい。 自分で言うのも何ですが・・・このところ、一般登山者のネット上での偶像化?が進んで旧来の「山ヤ」の出る幕がなくなりつつあるようです。 もう一般登山者に関わるのを止そうと思っているほどです。寛容ではなく「放置」でしょうか? またコメントください。
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by tabilogue2 | 2016-03-30 20:03 | mount | Trackback | Comments(6)