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厳冬期 面白山 県境横断計画

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山岳会の会員であればこその”厳冬期”計画・・・「面白山県境を横断する」 



冬、、、山岳会では厳しい山域、厳しい山行ほど入念な山行計画を立てます。なんだ あたりまえじゃん? と思われるようなことですが、まず一つは思いつきの発想など入り込む余地がありません。厳しい山域・厳しい山行に対し、具体的にどんな対策が必要か?というと・・・厳しい山域ほど、夏に合宿が組まれた時点から その山域・流域を実践的に研究し 秋に荷揚げをしながら下見をして 冬に再びとりあげて冬合宿の計画をたてる・・・一つの山域を、一年というタームで考えていきます。厳しい山域には多重で構えていくのが安全対応だと思っています。その基本線上で日程やパーティ各メンバー構成とその役割分担(各自の能力とそれに対応する負荷の度合い)を決めていきます。特にチーフリーダーCLやパーティリーダーはルートの困難箇所を地形図を見ながら何度も机上登山を繰り返し問題点を洗い出し対策を立てます。その上で計画会議に臨むわけですが、、、各ベテランリーダーからの指摘されるであろう問題点に既に応えられるように、例えば・・・、慣れ親しんでいる面白山の例で計画を練る場合は 以下の観点で「実行計画」をたて準備して会議に参加します。

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横断計画作成にあたって問題点を探ってみました。パーティが奥羽山脈の脊梁を進み、野営し、横断するのに どんな支障が出るのか?
①行動予定時間の推量 ②幕営地の検討 ③ルートの検討・稜線からの下降ポイント ④メンバー構成などを考えてみました。

行動予定・・・6時間か8時間か?
面白山駅からカモシカ尾根(アオジシ尾根)をとって 初日どこまで行けるか? 昨年末の降雪時、年長の私でさえも単独ラッセルで水平道まで3時間半の実動でいけた。とすれば、山頂までプラス2時間 、5時間で稜線に立てるとみていい。これは夏道タイムの約2倍であるが、初日に北峰での幕営は充分に可能とみる。さらに吊尾根を南へ下って続く登りを1時間で頑張れば南峰を越えることができる。計画通りに北沢への尾根を下降してテント設営予定地点まで1時間で行けると見越し、行動時間を約8時間とすれば 矢盡(やつくし1205m)直下まで行ける。3月の硬雪ならできても 2月は厳しいかな? ま、問題はラッセルの持久力だが、連続5時間と南峰までの1時間がもつかどうか?である (´艸`) 次に 稜線の風(風を避けた適地選び)それと、この寡雪が影響しそう。安全マージンという観点なら 初日の行動時間は稜線まで5時間 設営に1時間 都合6時間としたい。 条件が全て好条件なら(体力 気象 積雪 パーティシップなど)8時間ほど行動できるはず。

幕営地・・・北面白山東部直下か? 矢盡東尾根鞍部か?
積雪量次第で幕営地を何処にするか?がポイントになりそうだ。雪が降ったとして ラッセルワークで遅れた場合でも北峰山頂東面・雪庇下の鞍部に張れる。ベストは順調に進んで「矢盡直下の平坦地南面」にも幕を張れる。(中面白付近は風が強く適地がない)次に もし悪天であれば?エスケープを考慮して稜線手前か、あえて長左衛門水平道に戻って、計画変更・好天待ちの幕となる。あまりにも雪が少ないので、大藪小藪が出ていて設営サイトに戸惑うはずだ。2月の連休までに 雪が降り積もって固まることに期待をかけよう。最悪の場合は4人用テントを2人用テント✕2張に変更し装備する。幕地は当日に判断決定する。

下降ルート・・・矢盡からの下降ルート
矢盡南面の600mに及ぶ断崖と雪庇を避けて、矢盡山頂の手前を北沢への支尾根を高差150mほど下降する。下降尾根から東側の谷へトラバースし、スッカスカの深雪が積もる谷を若干遡上すれば矢盡下の東尾根鞍部に出る。この山行で最短でベストなコース採りを迫られるところ。灌木が密生する間をトラバースするので繰り出すロープはシングル50m、灌木を縫うようにロープを這わせトラバースする。ルートファインディング能力が最も問われるところとなる。此処を「夕闇迫る中でやるか?朝陽の中でやるか?」は当日のお楽しみとなる。

エスケープ・・・
①カモシカ尾根上でかつ脊梁稜線手前であれば、そのままバックする。 
②南峰に進んだ場合は 南尾根を下降し紅葉川を渡渉して 面白山高原駅に戻る。 

次に電車・・・
当日参加・・・面白山高原駅下り07:09着 上り06:52着で集合。
前夜集合・・・登山口で幕営し宴会するのがもっとも良さそうだ。
下山後、奥新川駅発 上り仙台行は17:29 下り山形行は17:44

装備(厳冬期)・・・ 
共同装備・・・ 30mロープ ゴアツェルト コッヘル バーナー  ランタン 鍋食材 ちり取り たわし 雪取袋 
個人装備・・・ 寝袋 スワミ帯 8環 ビナ スリング スコップ ピッケル アイゼン 水1㍑ 防寒着 テルモス 赤布 GPS


幕営予定地について(足並みを考えて)事前に一度 試登をしておくことにしよう。
参加の現役・OB諸氏は 私案①、②、③を練って連絡ください。(「同人」の場合、日程調整が面倒だな)


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以前にもYMCA山岳会ではこのルートを計画したことがあった、しかし実現されなかった。当時の記録も調べた。二口山塊は沢の遡行記録ばかり 冬は蔵王からの縦断山スキー踏破記録ばかり。「一高山の会」「東北大ワンゲル部」の記録も調べないといけないが、おそらく(当会に記録がないということは)「厳冬期」の県境横断は未踏なんじゃないか?と思っている。今冬に実行されれば「厳冬期」の初登記録となるはずだ。少なくとも YMCA山岳会での初登となる。

記録の「落穂拾い」には違いない が、やり残しを片付けたいという気持ちだ。奥羽の脊梁を縦断ではなく横断するというのが「厳冬期」のオツな雪稜かな。現役会員 後輩たちよ、、、「楽しい」山スキーばかりに興じていると、「冬山」「雪稜」、山ヤのDNAが消えてしまうぞ(´艸`) 以上が、机上での試登で考えられる問題点だ。これを片付けて 3月は栗子山塊だし 4月は南会津が待ってるし・・・沢が始まるまでは雪稜に行こうかな。


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ここで何故か・・・US-5 (笑)



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by tabilogue2 | 2017-01-10 22:29 | 面白山 | Comments(0)