完全JR登山…今日も面白山 part2

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972mピークにてさらに上を窺う安田君 とにかく速い男だ


完全JR登山 の part2・・・今日も面白山(´艸`)。。。 片道840円の山旅w いつもと違い、現役会員:安田くんに先導されての「大名登山」でした。

今までと同じ電車で、同じ装備で、同じスタート時間で、堰堤脇から迂回してのカモシカ尾根です。初っ端、堰堤からの「迂回コース」では、ラッセルは深いが モナカではなかった、雪がしまってきてること カモシカ尾根上は雪が重くて 固まっており ワカン無しでも行けそうであったこと もうひとつ、このダイレクト尾根の2ヶ所の急登が 深い腰下までのラッセルだったこと それでも 結果は・・・ いつもより30分早く長左衛門水平道に至ったこと 

自分でも早い方だと思っていたんですが 現役はもっと早いんですねえ。いつでもどこにでも、上には上がいるもんです。 自分の鈍足さ加減に嫌気がさします とはいえ 30分のスピードアップができましたけど。。。鈍足なのに時間短縮 って、いったいどーいうこと? それはつまり・・・、お茶しない 一服しない ミカン食べない 珈琲のまない 撮影しない ・・・単に休憩3回。おそらく・・・景色は後ろへ流れるもの、そんな哲学めいたものが彼にはあるんじゃないのかな?w もっとも 行動食などは 文字通り歩きながら摂っていますけどw

昔の俺みたいなことを安田くんはやってるw 笑っちゃった それって伝統的?で山岳会らしいか?w おかげさまで・・・圧倒的な雪を、すべてヤツに、彼に、安田様にラッセルして戴きました ラッセルして戴いたというより 速すぎて追い付けなかった というのが真実!ですけどね。。。 さすがは山岳会の現役会員! 体幹が鍛えられており重機みたいなラッセルで狙ったラインを直上していきます。今の僕にはできそうもない 夢物語。20年前は・・・大学出たての黄色いお口のヒヨッコだったのにぃ。。。(´艸`)


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高度700mのピーク 


ハイクは始まったばかりだというのに すでに「ズーム」で追いかける状況?(笑)いちおう 面白山のコース取りを道々説きながらいくつもりが、、、逆に提案されてしまった。「奥新川駅から 中面白へ行きませんか?」 ですと。。。厳冬期の深雪にタイムオーバーで断念していたらしく その雪辱をやらないか?ということらしい。現役組も「厳冬期」に面白山を心に据えているという点が 地元の山岳会らしく誇らしい限りだ。僕の考えていた、面白山高原駅→奥新川駅と逆パターンだが ワカン走破で何処まで行けるか?まるで見当がつかないけど、逆コースなら斜度もないし、延ばす「距離」勝負ということらしい。

けっして「南沢林道跡」や「小山田新道跡」を使わずに行こうとするのは山岳会らしいこだわり方で、好ましい。一般登山者であれば、林道に、即刻食らいついちゃうだろうけど、、、「人工的」なので冷静に避けたい。会津の山々と違って、宮城県は山が浅いせいか林道も山自体も人間臭くて「奥山に入ってる」といった実感がまるでない。目標は、新川川(にっかわがわ)の北沢と南沢のどちらも眺められる地点、1069mピーク(船倉岳の対岸、東船倉岳というのかどうかわからないが?)とした。ま、手前の新川岳1013mでもよかったが、高差で60mも上がれば東尾根に上がる、なんともないラインだ。もし一泊なら、矢盡(やつくし)手前で野営し、南峰からの吊尾根をコンテで進み、頭を取ってからカモシカ尾根で下ろう。現役:安田くんからの逆提案だが、現役から一緒に行こう♪だなんて、、、くすぐったいお誘いなので いちおう疑問符付き?「体力には自信があるのか?」だがw でも断るわけがなかった (´艸`) イツデモウケルヨン


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740mピークで ケロッとした風で休憩する、イヤミな?安田w
こっちは汗だく 鼓動ばくばく やっとやっと追いついたばっかだっつーのに

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地図読みで地形を頭に入れている。GPSで現在地を求めるなんてことはしない(持ってはいるが…)

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いつもの850mピーク 中面白展望台は前回同様 まっ白な雪景色 

常緑樹林も、、、「アスナロ」から「ネズコ」に変化すれば 長左衛門道は間もなくだ。

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長左衛門水平道には 30分ほど早く着いた 
この積雪状況で・・・30分のスピードアップ いったいどうなっとるの?


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「駒新道」いわゆる「長左衛門道」  コンタ880m

仙台市在住で「ゆうゆう館」に集うベテラン、Sさんから戴いた貴重な資料によると・・・宮城県側では「長左衛門道」を「駒新道」と呼ぶ記述も出てきますが、これについて 山形県側の道は奥新川峠から長左衛門平を経て「長左衛門道の途中から現在の面白山高原駅の北側斜面へ下る道」と記されており、廃道となって久しく歩くことはできない と書かれておりました。30年前は、現在の堰堤沢沿いから天童高原に登っていたものだが お花畑の斜面は比較的ゆるく長命水に至っていた。また 山寺千手院に繋がる道を駒新道と呼ぶ説もあるようだ、とも記されていました。

駒新道は現在、ササダニの道w、崩落で一部道形がなく尾根にあがる覚悟をしないと歩けない。初小屋-大すど-よもぎ平(八森山南面)-追越-腕腰(大笠山と円子山の鞍部)-高倉山北面-三ノ沢登山道-猿倉山-奥日川峠まで

明治15年に関山トンネル開通により衰退し今や廃道となってしまった。当時 三島県令はトンネル掘削の新技術を試し、その実力を知りたかったようす。また、こういう話は各地に多く残っていて、、、、明治になって、三島県令が出した新道開墾令ゆえに 廃道になった旧道は数多くあります。「勝てば官軍 負ければ賊軍」で旧会津藩領が故に「会津三方道路」は鹿児島藩士三島通庸によって振り回された感があります。


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さてさて、、、長左衛門道からの上部斜面ですが、今日はフッカフカの深雪で斜面が埋まっています 一歩踏み込めば「当たり」を感ずることなく、そのまま ズズズッと沈み込んでいきます(笑) 沈む前に次の一歩を踏み出すのがコツですが つまり「体重を両足に分散させる=沈まない」です。でも、、、急斜面で一歩を出すというのは難しいかな? 勢いで上がっていかないと…。

話は変わりますが、、、まあ、2000mクラスの雪山は春5月、残雪の季節でしょうから「パウダー」は関係ない話ですが、例えば朝日連峰清太岩尾根・ゴロビツ手前あたりを参考にイメージしてみてください。厳冬期の「深雪パウダーの急斜面」を登るにはコツが要ります。

ピッケルを水平に構え、胸あたりの雪を腰下まで崩し、上体が前傾し易いようにシャフトで雪面を削る 崩した斜面をヒザで固め打ちし、固めた雪に片足ずつワカンを蹴り込んで、一段ずつ上に登ります その際、ピッケルを深く刺し身体を持ち上げる時、ピッケルの助けを借りて、グイ~っと足場を崩さぬように上がる 刺したピッケルを抜いて 再び水平に構えて 胸元の雪をシャフトで膝下に崩す ヒザで固める ワカンを蹴り込む ピッケルを刺してグイ~っとステップを崩さないように上がる・・・この繰り返しです。

これが深雪の急斜面を直上する登り方のコツです。頭でわかっても練習しないと身につきません 練習あるのみ! 最初は、急斜面でワカンを蹴り込んでも崩れない程度の雪質で練習スタートします。(実戦ではもっと崩れやすいですけど)スノーシューでは不可能な急斜面を登る際に…、「ワカンの蹴り込み」が特に威力を発揮します。


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972mピークを越えて 空身で先を偵察する (ここはテント張れますね)
未だ、、、雪稜はできていないようだ これから2月いっぱいが山

群馬県では「アブラチャン」というを曲げ木し「輪かんじき」にしていたのをテレビで観ました
安田くんは 軽い木製ワカンを使用している 最近はスノーシューが在るが、やはり急な細尾根はワカンに限る
パーティを組む時に足前の統一は意外に重要なのだ 仮にスキーとワカン混成ではパーティが2分する
スノーシューでジグザグに進むときでも 輪カンなら直登できる、、、この場合もパーティが2分される


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P972m いつもより圧倒的な積雪なのに 30分も早く到着する

下山も早いのなんのって、、、夏道タイムとほぼ一緒、972m地点から1時間半で駅に着く(前回は長左衛門道から2時間だった) この分だと山頂からでも2時間? ほぼ 夏と同じだ(笑) おかげさまで、、、列車待ちに1時間も余すことになる その間 ボケっとすることにもなる?(笑) これなら 山頂を往復してくればよかった。 仮に遅くなっても、下り列車の山寺駅行きに乗って 山寺駅から16時台の上り快速列車に乗り換えて仙台に戻る方がゆっくりできる、いいかも(´艸`)

さらに彼からの提案、、、「関山峠から北面白山まで」の県境尾根、やりませんか? 既に船形まで冬季は踏破済みで、残す関山以南は冬季記録の少ないコースだったので、笑って即決 約束した。あそこは「山ヒル」がたかるので、夏場は遠慮している。冬場なら願ってもないチャンス。山岳会の観点で「小山田新道」を掠め、さらに争奪地形(水分)を確認し、最後の急斜面を山頂まで。そうすれば 面白山を起点として放射状に放たれた各支稜をほぼ歩き通したことにもなる。いかにも山ヤらしい(笑)

普段はいつも無口な彼だが、今日はもう一つ提案があった。。。 南会津・三岩岳から丸山岳を経由して会津朝日岳までの縦走はどうか? だって。。。昔、自分は「会津駒ヶ岳-会津朝日岳」の完全踏破を狙っていたけれど、大幽朝日山(三角山)からの「激」藪、カモシカの糞から大量の羽虫が一斉に発生したのには閉口し、完全に果たせていなかった。
 
思い出した!、、、じつは現役の頃、彼とは南会津の坪入山まで 偵察を掛けたことがあったのだった。安田はそのことを知っていたようだ、15年前の俺の「夢」。。。彼は共有してたのか・・・。というか 南会津デビュー戦の彼には申し訳ないことをしたのだった。あの日、登山中に僕は仕事のことを考えていた。

ありがたく提案を受け入れた。問題は車の回送。本数の少ない路線バス利用で どうするか?だ。黒谷からタクシーか?、町営バスを乗り継いで山口に戻る、山口からバスで内川に出て、乗り換えて小豆温泉へ移動か? 車の回収に一日を費やすのか?、それともマイカー2台でいくか?、または郡山の「カーネルおじさん」に回送を依頼するか?ちなみに 黒谷のイワナの里から小豆温泉までタクシーなら13000円也・・・4人なら安いか?イワナの里に有線電話があるので それを借りると朝日タクシーに通じる。20分ほどの待ち合わせ中に山の荷を解けばいい。現実的には、「カーネルおじさん」に 日帰りで山に付き合ってもらえれば・・・すべてが御の字だが(笑)

今でこそ現役・OBという間柄だが、、、安田くんは現役時代、私とロープを結んだパートナーでもある。 頓挫したままの その「とある完全踏破計画」、その雪辱戦ということだろうか? 雪辱の極み?wそうなりゃ話は早い、、、4月ならいつでもOK!(5月じゃ雪が腐って踏み抜いてしまう)


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安田くんが入会したのは 今から18年前、1998年の年末の朝日連峰でした。当時の山岳会発行の季刊誌「やまびと季報」を眺めていますと・・・いろんな思い出が蘇ってきます。そのページをめくると・・・朝日連峰日暮沢から清太岩に向かっていた時、初めて安田くんに出会ったと記されています。11月末、異常なほどの雪降りに驚き、思いの外進まないラッセルに焦りを感じていた頃 冬装備の我々の前に、夏装備の青年が単独で この大雪を駆け上がってきていました。 ショック! それが 安田くんでした。 今や YMCA山岳会のエースとでもいうべき 立派な御仁にお成りにあそばしましたw


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安田くんが入会したその一ヶ月後、もう冬合宿参加です。朝日連峰・清太岩付近での写真
新入会員はこの当時8名ほどいました、皆さん 先輩方に可愛がられていましたね
前列左から・・・太田さん、岸さん、そして幡野
後列左から・・・私、新入会員:安田、野口、小関、新入会員:太田

YMCA山岳会というのは 昔から山岳関係のリーダー養成所みたいな特徴がある
あらゆるジャンルで揉まれてきた集団だから 何処へ出しても通用する













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by tabilogue2 | 2017-01-22 17:38 | 面白山 | Trackback | Comments(0)