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烈風 東栗駒山

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「ゆうゆう館ツアー」で東栗駒山のお手伝いでした。
今日は久しぶりに 吹かれに吹かれた山頂でした 25mほどの風速でしょう
岩につかまったり 四つん這いになったりして 煽る風を凌ぎます

娘さん よくき~けよ
山男にゃ 惚~れ~るなよ~
山で吹かれりゃよ~ぉぉ
若ゴ~ケさんだよ

かつてのダークダックス(で 良かった?)の歌を思い出させてくれます
まあ登ってる半分が おばさん達ですが・・・山女? 失礼w


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強風の午前だった 新湯沢の雪庇はこんな感じでした 
雪庇先端部、2mほどオーバーハングして先端が逐次崩れ 剥がれ落ち
切れ目 裂け目が いかつい8mほどの沢最上部末端の雪庇です。
いつ大崩れしてもおかしくありません。

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午後は手袋拾いができたほどの快晴無風。上の写真と同じ雪庇を左岸側から撮影
この中央部分のハングした雪庇の下部、左岸雑木の前、沢床に手袋が・・・


今日は山頂へ向かうほど風が強まる。ブリザードの雪と風で地上から1mは見えない状態です。このブリザードの中 手袋を飛ばした人が居てしかも飛ばされる手袋を追ってるのが後方から微かに見える。やっぱり飛ばされ追いかけてるのは「あの人」、だいたい予想がつく。自然現象の上に自分を置いちゃう人。あのまま追い続けていたら あと数mで雪庇とともに落ちることになる。リーダーの大声に止められた。( 次回までに オーバーミトンの左右を肩下げの紐で繋げて対策してください!って それだけでは済まない )

そんな人って何処にでもいるのは知ってるし、問題をよく起こしがちなのも知っている。山では避けたい行為だ。パーティシップ以前に本人が自分の行動パターンに気づかぬうちは…、何を語って聞かせてもダメ。隊列を乱す人ってそもそも、せっかちで、リズムが違う、私語が多い、騒ぎたがる人、文句言う人、逆らう人、口ごたえする人、聞いていない、こういう人は他所のツアーに出かけても同じことをやらかすはず。 何故って?それがその人の行動パターンだから。
 
「毎日がんばってる私、多忙な自分を解放させたい」とかってそれだけを思って休日に参加してるんでしょう。バンバン飛ばす 追い抜く トレース外し 雪上だから許されると思っている そんなにパワー余ってるんなら他所で汗かいてほしい! 全体の利益に反するし迷惑行為だ。串田孫一の言葉に「頬に痛い横なぐりの風と雪を待ち焦がれる心」というのがあるけど、そんな心を抱けるのはストイックな世界を描ける岳人に限られているようです。

というわけで 一般募集ツアー登山の「悪い面」を見てしまった感があります。

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強風の午前中から一変 ときおり吹く風は春風か?w


往路では飛ばされた手袋の回収を諦めたが これがもし縦走だったら?凍傷覚悟になるか、パーティに迷惑をかけてしまう。なので非常事態を想定して その回収を試みようと復路では雪庇の向かい側(左岸)へ向かう。できることなら?、回収してみようか。落し主はその意図が読み切れておらず、自分だけが落とした自分だけの手袋 それだけに関心が行って 周りを見ない。同じコースを復路に選んだ理由さえ知ろうとしない。午後の陽気に、午前中にブリザードで飛ばされた手袋のことなどすっかり忘却のかなたw 先刻までピョンピョン跳ねていた。また新品買えばいいんだもんねw

私が沢への下降準備でアイゼンに履き替えを始めると、後ろのほうからザックを置きっぱにして雪庇下に向かおうとする動き。「危ないっ そこを動くなっ!」 怒鳴りつけた(いちおう ゆうゆう館のお客さんなんだが)さすがに動きを止めてくれたが、勝手な行動が大事故につながることを事前に自己学習して参加してほしい。そもそも行動パターンが身勝手から来ている ということに気づかなくちゃ…。

ザックが滑り落ちないようピッケルで確保残置し、降り口を確認。8mほどのオーバーハングした雪庇の状況を確認。沢筋通しに入らず雪庇に近寄らず、手袋との「最短距離」の対岸から直角で藪懸垂で向かって、即座に拾って直角で戻る。いちおう作戦通り上手くいった。 首尾よくいったからよかったが、、、高さ8mほど、庇部2mほど 覆いかぶさるような雪庇 真下からチラ見するもホンの一瞬だけ、雪壁には斜めに亀裂が走っておりヒヤヒヤものだったw 

本来はザイルを張って非常事態に備え、何かあれば?仲間に曳いてもらうよう指示すべきだが、そこはそれ、にわか仕立てのツアーパーティだし意思疎通ができるわけがないだろう、それに地形的にも厳しいと読んだ…。でもまあ、9mm✕30mロープはあるので(体験として)引かせればよかったかも…?少し後悔。 上部アンカーからセルフビレイをとる、ピッケルとカラビナを使ってイタリアンヒッチで、ロープの繰り出しと引き寄せ、もしくは肩絡み確保と順手逆手…ぐらいは 教えられたんじゃないかな。女性だから…って 甘く見てしまったかも?

雪庇が崩れる怖さを知らないツアー参加者たち アレって…氷塊だよ! 雪じゃないんだよ! 何トンという重さで崩れ落ちたら ぺっちゃんこ、圧死だよ…ってマジ教えなくちゃアカン でも誰が?どうやって?


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午後、イワカガミ平の上部の右岸雪庇 10mのオーバーハング
浮世絵の北斎の富士の画に描かれた波濤を思い起こせば・・・ま そんなイメージ

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稜線に出ると 氷の小さい塊がビシビシ顔に当たる それも楽しいらしい 

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進む先は東栗駒山

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スキー隊は スキーをデポしてカチで向かう 
25mほどの風速に煽られながら ピークまでいってきた
「息ができない」「死ぬかと思った」…だって 興奮冷めやらぬw

上部強風は半端ではなく 岩につかまりながらも三角点に立てて 良かったね


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今日のおまけ… シリセード
トップはうまく滑りません 二番手以降は滑り出しから勢いがありますぞ
女性って なんでこうもシリセードが好きなんだろね・・・

ってことで・・・ 俺もやってみた   あは 面白かったw

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by tabilogue2 | 2017-03-05 19:46 | 栗駒山 | Trackback | Comments(0)