大東岳カケス沢 北石橋


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二口(ふたくち)渓谷が冬枯れに入る前に 北石橋に足を向けてみた

いや? 秋になると二口渓谷が 僕の感性に”秋波”を送り込むようだ 
決まって深まる秋の訪問が多いのは そのためだろう 

前々回は11月に入ってからだったので 色気の付いたものは何一つなく
コンクリート色がデンと両股を開いて仁王立ち 
まるでお相撲さんのシコを踏んでるイメージしか無かったけど
今回は明るいブナ林のもとで 気楽に石橋に対峙できた。いつ来てもいい。

12mmの広角レンズを持たなかった 僕の頭じゃ 表現もコレが限界かな

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二口渓谷 大行沢が西の奥羽脊梁に向かって伸びる。
それが大きく右へカーブし北上をみるところに カケス沢が左から入リ込む

このカケス沢の由来が面白い。「架け橋」が訛ってカケハス、それがカケスに転じる
そんな説明を仙台一高山の会・柴崎先生が記している。

右に大東岳 左に小東岳 それを割って流れる大行沢のナメを亘って
秋取峰へと結ぶ対岸に取り付く 130m登って 70m下ると 架け橋にであう。

大東岳に向かって北面を東に流れるので 日差しが差すのは秋になるほど厳しい。
西日が架け橋の大穴から差し込むが コレも逆光で撮影にはちぃっと泣かされる。

ここは奥山の谷間 世人の踏み入れない所 山びとが静かに心を降ろすところである。
それらしく 撮影しないといけない
秋取尾根を上がって西に進めば屈曲点。左折して糸岳に向かうがブナ林が静かでいい。




● 2014年 11月 北石橋 散策ブログ


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仙台市西方にある二口山塊・渓谷を知らない方々のために 説明を加えておきたい
石橋の岩質は集塊凝灰岩である。水勢がこの凝灰岩を削って深い谷と奇異な滝と奇景を作り上げた。
深野稔生著「神室岳」より抜粋して これらの石橋ができた背景・原理を転載しておく。

「流水によって抉られた橋が滝の上に跨っている。これは還流丘陵によってできたものと思われ、
アーチの部分は分離されたはずの丘陵が橋となって残ったとしてよいであろう。北石橋 南石橋がある。
これらと似た世界最大のものに アメリカ ユタ州のレインボーブリッジが有名である。」

ということで 流水が岩にぶつかって凝灰岩を抉り取り、穴を開けて両端の岩が残ったとされている。
二口山塊には現在3つの石橋がある このうち2つ北石橋・南石橋は還流丘陵によってできたもの。
もう一つはムジナ森石橋で これは還流丘陵ではなく岩の節理の崩落とされている。

①大雨の日、穴が開く前は上流からの沢水がここで左岸側(向かって右側)に直角に曲がって 
この小山を迂回し 右手から滝となって落ちていた・・・
②平水時は、岩への浸透と氷結の繰り返しで小さいヒビのような割れ目が崩落を招いた・・・
と想像がつく


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明度を一段上げたら こんな感じで 明るくなってしまい「スッポンポン」
どこぞの「観光パンフレット」によく見受ける、「インスタ映え」な画像になってしまった
ちょっと、自分的には「北石橋らしくない」と思う 「秘めた部分」を持たせないと…ね
一段マイナス補正するほうが 奥山感が出て、らしくていいんじゃないかな。


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午前11時の裏磐司岩展望台にて


夏の間は 深い谷と広葉樹の森のせいで 昼なお暗い二口「裏磐司」コース
錦繍の秋、、、一年でもっとも軽快で明るい谷に変貌する 
この見事な変わり様は 深く暗いという夏のイメージからの転換ゆえに強烈な印象を残す

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京渕沢の展望台。空は晴天 青空なのに深い谷に入り込む日差しはなく 
紅葉を照らし出す朝の光と違って 午後の光はほとんど弱い

朝に大東岳登山をして午後に二口渓谷を撮影しようと思っても 谷には光がささない
また 撮影を終え、この展望台を午後3時までに通過すれば 明るいうちに下山できる


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午後3時の裏磐司岩




10月30日は藤本義一さんの命日だった もう5年が過ぎたのか。。。










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by tabilogue2 | 2017-10-26 22:04 | 二口山塊 | Trackback | Comments(0)