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源太ヶ岳をのぞむ 3日目はずうっと朝から昼前まで曇りでこんな感じ。
そういえば、、、かつての八幡平、岩手山の積雪期登山でも 晴れた試しは一度もないよな…?w
秋の日差しに黄色が映えるのはいつだろ? ブナやダケカンバの「黄葉」はまだ先のようだが。




3日目の朝は曇り 午後から晴れる予報だ
風が強く肌寒いがカシミヤの肌着で貫き通すつもり …って 他に着るものもないw

大深山荘はとても寝心地の良い小屋だった 宿泊者が6名なのでツェルトは張れなかったが
ツェルトを上掛けにして寝たけれど 寒さを感じることはなかった 
同宿者や 彼らのバーナーなどの熱気が 寒さを防いでくれたのかもしれない

また泊まりたいと思う小屋の一つに 挙げられるかもしれない抜群の快適さだった。



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ゴロゴロの道を30分で大深岳につくも 
ガスの中を通過したので印象は薄い 
平頂だからそんなもんだろぅけどw。  
源太ヶ岳往復も計画していたが ガスで中止した。


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ゴゼンタチバナの朱い実

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八瀬森分岐
また再び この道標から折れて 薮だらけのこの夏道を大白森まで歩こう
晩秋になれば もう 夏草に勢いはないはず!

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晴れてきた 振り返ると大深山のギザギザの登山道がくっきりだ

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小畚山 ここがこのコースでは最もしぶとい登りとなる。そうはいっても鼻歌が出るけどねw

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小畚山の登りだけが?きつい。奥の奥まで詰めて そこから一気に高差130mを詰め上がる
上手くジグザグがきってありそれほど疲れない ガイドテープなどもあってガレも迷いなし 安全。

これを登りきると・・・もう一面 あたり一帯 全て 紅葉の開放感あふれる稜線歩きとなる 
そりゃ 時間も 身分も 貧富も 年齢も 性別も 能力差も 何もかも…気にせず 
一人の人間が 人間らしく 堂々と 躓きもせず歩ける夏道だ、「自由」という道だ(´艸`)


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点標台c1448m、 三等三角点に向かう

ここから眼下に ポックリ穴が空いたような「栗木ヶ原」が見えるはず。
その展望を楽しみにしていたのだが、、、
これだけ風が運んでくるガスが邪魔すれば またの機会にせねばなるまい。

以前、ここは 下から見上げていた尾根だったが、
上から見下ろす思い出の地。 格別なのだ…
ガスって目指す原は見えず、返すがえすも残念である。

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三ツ沼

明通沢の右俣を詰めると この三ツ沼あたりに出会うことになる
ガサガサ笹を揺らすと 一般登山者に熊と間違えられ 笛を吹かれる破目になる

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ミネカエデの黄色が アオモリトドマツの濃い緑とマッチする


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三ツ石山から 来し方を振り返ると…点標台までもが日本庭園の築山のようだ 
すばらしい 緑と赤と黄色の組み合わせがとてもいい


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その点標台の左手奥(西)に霞みながら視認できるのが小白森 
その右手に大きな平頂の大白森。

まるで複葉機が離着陸できそうな「草原の飛行場」が横たわっているようだ。
ゾクゾクするなぁ 長辺1000mの滑走路はすべて草紅葉だ♪ 行ってみようよw


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三ツ石山

かならずこういう岩には 登りたがる人がいるもんだぁ・・・って


ビートルズの ”フール・オン・ザ・ヒル” チョットそれらしい光景だが
はたして哲学的かどうか?に ポールが謳う歌詞との違いがあるのだろう。 

三ツ石山のテッペンで哲学的なポーズをとる者はいない。 
紅葉一直線のハイカーばかりで 山で憩うことはあっても、想う者は一人もいない。

晴れた平日であれば 哲学的瞑想に耽る者はいるだろう・・・そんな雰囲気を持つ山だ。
まあとにかく人の出入りの多いこの山はせわしなさ過ぎる。 サッと通過…が吉だ。


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三ツ石の南斜面一帯 奥は岩手山の裾

僕は 輪郭をペンでなぞった様に、エッジを利かせた写真を見ると
ジャギーで?、目がチカチカして じっと見つめられなくなったりする。
せっかくの紅葉写真も赤が溢れすぎて、そのエッジが立っていると…もう駄目。

人の肌に「輪郭」という線のようなものが あるのか?ないのか? 
という質問をした時に・・・
美大の学生たちは… 輪郭はもともと「無い」といい その前提でデッサンしはじめる 
漫画家志望者は… ペンの太さ、細さの強弱で「輪郭」を丁寧に描こうとする

写真にも…美術的に写す人と 漫画的に写す人と 相違がありそうだ 
それがこの「エッジ」に現れるんじゃないだろうか? 

自分の写真には シャープネスを効かした写真は多くない 少ないほうだ 
風景写真のみ アンシャープマスクを弱くかける程度だろうか?

理由は デジタル処理された「シャープネス バリバリッ」が嫌いだからw 
どちらかといえば…「美大系」に共鳴する。



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三ツ石山荘



memo

・三ツ石山荘までの道が最もしんどかった 粘土質の上に登山者が多いので
石の全てがヌルヌルと粘土を張り付かせていた

・三ツ石山荘から松川温泉に下山するまで すれ違うハイカーの多いこと 
これは、、、栗駒山に匹敵するほど

・松川温泉までの長い階段を終えた 1時間半で下山 やれやれだった 
一っ風呂浴びるぞー!と勢いづいた

・まあでも「裏岩手」はずうっと20数年ほど考えていたコースなので
歩けなかった夏道が歩けたので 大満足だ。

・これで夏冬を通して まだ歩いてないのは大松倉山だけになった。
正確に言えば 安比岳コースも未踏だが・・・。

・田沢湖駅から発車する大深温泉行きと八幡平山頂行きの急行バスに
すれ違う回数が2回ほど有った 次回 時刻を考慮する

・紅葉シーズンは土日休日を外して計画しないと「山旅」にならない

・自然散策バス 松楓荘前バス停 10:26ー山頂 11:00 片道590円

・玉ねぎ 人参 キャベツ ピーマン ベーコン ミネストローネ 
おでんパック カップ麺 珈琲 スパゲティ ペペロンチーノ 
生ラーメン アルファ米 畑のカレー コーンクリーム 漬物
日本酒カップ3 ビール3 ウィスキー1 ジン1 ツマミ3

・朝食はパンが良いと思った 次回はパンをタッパーに用意しよう
・パンと珈琲 パンとミネスローネ パンとコーンポタージュスープ
 
・石沼でラーメンを作ろうとしてライターを操作したが点火しない
ソロの青年がライターを貸してくれた 終いには「あげる」という
「今夜もなくちゃ困るでしょうから…」と奇特な青年だ 感心、感謝!


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電波がつながったようなので 携帯電話の着信履歴を見た・・・
 
なにやら不明な相手先番号から着信アリとなっている
発信局番が盛岡管内なので ちょっと済まし声で電話してみた
かかった相手先は 
「こちら岩手県警盛岡警察署地域課です」とな? けーさつ??
ハッ! このときピーンときた 
車が違法駐車で運ばれたんじゃないか?と思ったの…だが 
あまりに ゆったり口調の電話口なので、よく話を聞いていると 
遭難者「通報」があったらしく そのナンバープレートが
仙台ナンバーの僕の車だということ 警察が私の携帯番号を調べて
「安否確認に動いてるところです」・・・ということだった。
やれやれ。通報は旅館の方らしい。。。

そういえば今年の春に 地域交番から若いお巡りさんが当家にやってきて 
世帯調査カードに家族状況を調べ書き込んでいたことがあり
その際に 私の携帯電話の番号を伝えていたのだった 
今般の入山中、電話がほとんど通じなかったし 家の留守電にも2件着信

駐車中の私の車はどーなってる??? 急いで現場に戻った。。。

駐禁ステッカーは貼られていないぞ ヤッタ(*'▽')

でも 駐車していたのは僕の車だけだった。
他の車はもう既にいないのだった アレレレレレ(´艸`)
ポツンと駐車場らしからぬ引き込み通路に 一台の車が鎮座している図 なのだ。 
二階に上がって梯子をとられたような恰好だったw

これをみたら自殺志願者か 遭難者か 盗難車とまでも疑われるのは仕方がないかも。

違反切符を切られるかと思ったが 交通課ではないので業務管轄外ということらしい。
しかも私有地ではなく6m幅の引き込み道路、しかも路肩で 通行の邪魔にならぬ地点。
交通違反には該当しないということでもあった。良かったよかった。







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by tabilogue2 | 2017-09-27 17:58 | 裏岩手 | Trackback | Comments(0)

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2日目の朝 晴れ 快晴だっ 

しかし あまりにコントラストの強い周囲が見えすぎて 
しかも 特徴的な山が少ないので カメラを何を中心に向けていいのか? 
どう迫ればいいのか? わからなくなる。

なんせ 素人なもんで… ヘヘ💦
ガスの昨日から一変、彩のあふれる世界に飛び出して躊躇する小鳥のよう♪
ことり???って そりゃ言い過ぎダベ


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これから2日間は 畚岳から 大深 三ツ石 松川温泉までの山旅である。

「循環」するためにマイカーを松川温泉の駐車場にデポしなければならんのだが
八幡平湿原を一周して 撮影に2時間かけてから移動、ついでに酒もぬかりなく仕入れた。
八幡平から直接松川温泉に下る「樹海ライン」を20分はしる。

しかし 松川温泉には大きな駐車場があるのだが 温泉一帯は紅葉狩りで路上駐車の嵐だった。
帰り道の燃料残を考え 先に近くのスタンドまで給油を受けにいった。 
道々 なかなかよさげなスペースは見当たらなかった。
道端にバイクが倒れていた。怪我人が居た。バイクのツーリングでカーブで
対向車と接触したらしい消防車が来ていた。一日が始まったばかりだと云うのにねえ。。。 

松川温泉でバスの来る時間までに駐車場を探すが なかなか良い空き場所が見当たらず
一つ下のバス停(松楓荘)まで移動し 紅葉狩りハイカーと思しき車の車列に愛車を停めた
バス停も一つ下のバス停なので 下山口からだと1キロほど歩かなければならないが
なんとか停めて定刻の「自然散策バス」に乗りこんだ。観光客で満席!やれやれである。(片道590円)
三ツ石山・・・ 人気の山なんだねぇ ここは 盛岡・滝沢市民の山なんだろうなぁ


しかし ここでの駐車が のちほどハプニングの始まりになるとは・・・とほほ



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嶮岨森




気を取り直して 八幡平から畚岳登山口に移動 いよいよ裏岩手の入口だ
前回と全く同じコースなので割愛するが…、一言だけ、畚岳の北斜面の紅葉はすばらしかった。

紅葉レポート号ではないので 僕のブログに紅葉写真は少ない、あしからずw 
紅葉写真の多いブログはネットで探せばたくさんあるはず そちらにお任せだ。
気に入った写真だけ 選らんで掲載するかなぁぁぁ



前回の旅の続きである。今日のレポは「石沼」からスタートする

石沼に着いて昼飯代わりにカップ麺をいただこうと バーナーを取り出したがライターが着火しない
それを見かねたか 行き会った湯沢市出身の青年がライターを差し出していた
おまけに「夕飯で困るでしょうから持ってってください」とまで直言してくる 有難いものだ。

充分に休憩し再スタートする嶮岨森を越えれば 大深山荘はすぐである。
前諸桧山を越えたあたりで大深山荘がチラ見できた。

*諸桧(モロビ)とはオオシラビソのことを指す地方語。

嶮岨森は前諸桧山との鞍部から高差で100mほどの登り。尖ってはいるが単なる通過点だ。
此れに似たようなことは新庄神室の火打岳で経験していた、意気込みすぎると肩透かしを食らう。 


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険阻森の裏側 これがトンガリピークの実態w 
・・・って なんのこっちゃ(´艸`)

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険阻森から来しほうをふりかえる 前諸檜岳 
奥の左手、平頂が八幡平 右手が茶臼岳



ソロの沢ヤさんとすれ違った。峠から入渓して大深沢を上がってきたと言っていた。
峠とは見返り峠を指していると思われた、伝左衛門沢から下降し大深沢を遡ってきたと思われる。
「滝が消えていた」とも言っていたな。そういえば、葛根田川の松沢も滝がなくなってたが…。

いい季節に最後の沢登りを楽しんでいるようだった。羨ましい。福島からだそうだ。


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険阻森から北西方向を振り返る。 右手ずっと奥 雲の下 たぶん森吉山

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縦走路東側に沼が見える 鏡沼というそうだ 冬季は雪の下、見えないw


アオモリトドマツに囲まれた沼や湿原は ツーンとした香りに包まれていい感じだろう。
雲がきて日陰になると・・・こんな感じになるけれど キレイな縦走路だった。  

夏草刈り、ご苦労様 ありがとう!


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向かう大深岳

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中段に 大深山荘の屋根が見えてくる

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大深山荘
 
登り始めて3時間チョイで着いたがキレイな小屋だ デッキにテントを張るスペースがある
ここでの宿泊者は縦走組が3名 松川からの循環登山者が3名 今夜は6名のお客

水場も豊富に出ているし何の問題もないところだ バイオトイレで臭いもしない。
これだけ管理が行き届いていれば いろいろ悪さをする奴も出ないだろう。
松川温泉に下山すれば2時間で食料が仕入れられる、長期滞在して沢に馴染むにはいいところだ。


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エゾオヤマリンドウ

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大深山荘の水場付近。 草紅葉は終わっていた。。。

雨上がりに…、 カラッカラの草たちが 少しだけ その茶色を取り戻した時
原の光景がしっとりして素晴らしいのだ。今日は湿潤さの微塵さえも感じないほどだった。

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大深山荘水場へ行く途中 夕陽差す湿原の森を俯瞰する



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先月も来ているせいなのかどうなのか…?満水だった石沼を過ぎてから 
大深山荘に至るまで 印象的な写真があまり撮れなかった 
おまけにカメラの背面にある十字キーの「二重露光」を知らず知らずに押していた(;´・ω・) 
こんな感じ⤵で幻想的であるが 失敗サンプル(笑) 早めに気づいてよかった

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さて宿題のコース 裏岩手の「夏道」を紅葉とともに歩けたので いちおう満足
次は・・・
滝ノ上温泉をベースにしてグルっと 乳頭 八瀬森 大深 周りたいな・・・
その前に 乳頭温泉に浸かりながら 大白森を彷徨いでもしよう。






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by tabilogue2 | 2017-09-27 17:36 | 裏岩手 | Trackback | Comments(2)

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八幡平・稜雲荘にて

お湯を大鍋に沸かし スパゲティ100g(茹で上げ5分)をこしらえ
クリームソースをからめ 添付されたスパイスをまぶせばペペロンチーノは出来上がり
ペペロンチーノ、たらこスパゲッティなどはYMCA時代にヤスダ君から教わっていた
これが手早く 山行中の晩飯にピッタリなのだった それに美味しい
ヤスダ君に言わせれば 味は日本製がおいしいんだそうで 
ただ「安全・安心」ということに関しては本場イタリア製が良いんだそうだ。


問題は…夕食を済ませても時間が余ること あれとこれとそれと・・・などと計算しても
6時には片付いてしまう計算だ 早く寝床に入ればいいんだが 疲れていないし…
というわけで 一つ仕事を作ってみた ヒマだから小屋内にツェルトを張ることにした。

じつは 軽量化のためザックに積んだのは「シュラフカバー」のみだった
朝の冷気を思えば この小屋内にツェルトを張ることが必要とおもえ
誰も来ない時間帯なので いそいそとツェルトをはった。ヒマだし。。。

これで ツェルト、シュラフカバー、雨具、ニットを着て 今山行の防寒対策。



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明日以降の軽量化のため「ビール」と「ジン」を片付けなくちゃいかん。
ビールのアテは熱々の「おでんパック」「鶏の唐揚げ」。田沢湖駅前のタカヤナギで買ったもの。
もうこれらで 2キロ近くは減量できるはず。

それでも 山小屋の夜は長い・・・ビールでおでんをつつくのに
ツェルトの中で ちゅるちゅるチビチビ呑っても仕方がないので? 
というわけで 備え付けの薪ストーブに火を熾すことにした。

焚き付けがなかったので ストックに巻き付けておいたガムテープをはがし
くるりくるり、捩って焚き付けとし 薪を組んで焚き付けに点火した。
ガムテープは勢いよく燃えるので 焚き付けには最適だっ。

大きな 南部製鉄器を思わせるストーブは すぐに火がまわり明々燃える。
薪を10本ほど横に用意し おでんを温めながらビールを開けるタイミングを待った。
いよいよ ひとり飲み会である 瞑想の時間でもある。 
8時まで2時間ほどをチビチビ潰りすごせば やがて明日になるはずだw

ビールの次は ボタニカルジンである たった100ccだが
糖分の強い甘さ、フルーティなジンなので呑みやすい。反面 消費も早かった、30分もたずw
というわけで 予定通りにザックの軽量化目標の初日分は貫徹w 2キロはいったべ?

だけど それでも時間があまる・・・することがないと不安になる(´艸`)ビンボウショウニモ コマッタモンダ
小屋が暖かくなってきたみたいで ようやく雨具を脱いだ。

ザックにはウィスキーポケットサイズも 首尾よく忍ばせてありw
さらに 黒谷地の”熊の泉”で採取した冷たい水で水割りを作ってさらに30分耐える?
一度読んでしまった本に手が伸びそうだったが 堪えた。一人耐久レースだ。。。

これって「二日目割り当て分の酒」だったが 蛇の道は蛇とはよく言ったもので 
売店で酒が販売されているのをチラ見、掌握済みだw じつにコンビニエントな山頂だ。 
これだけ充実してるなら「孤独さ」は まるで感じないだろう。どっかな?

というわけで 夜風も吹かず 風きり音もなく 霧に包まれた静かな小屋で
ストーブの前で横になりながら、薪の弾ける音とともに「水割り」に親しんだ。
ストーブの熾きがか細くなるのを確認して 9時に床に就いた。よい「山旅」初日だ。

車中泊が定番スタイルになりつつある昨今 この小屋は穴場的存在だ。



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きれいな避難小屋・稜雲荘。 バイオトイレだからか全く匂わない
濃さを増す夕霧だが、、、明日は…晴れ予報だっ。




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by tabilogue2 | 2017-09-26 19:39 | 裏岩手 | Trackback | Comments(0)

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深田久弥が「八幡平」を名山の一つに囲った理由を述べている。



しかし八幡平の真価は、やはり高原逍遥にあるだろう。
一枚の大きな平坦な原ではなく、緩い傾斜を持った高低のある高原で、
気持ちのいい岱を一つ横切るとみごとな原始林に入ったり、
一つの丘を越すと思いがけなく沼があったりして、
その変化のある風景がおもしろい。
こういう地形は当然スキーには好適であって、
近頃は冬に出かける人が多くなったようである。



・・・斯様である。


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ということは つまりテッペン1614mをピークハントするだけでは
八幡平を歩いたことにはならない と暗に言っているようなもの
茶臼、源太森、安比、畚、杣角あたりを高原逍遥してようやく八幡平を味わったとなる

はやくいえば 深田久弥が辿ったように
奇湯”蒸の湯”で空噴(からふき)に蒸かされてから(一泊してから)山頂を目指し 
源太森や茶臼を通ってのちに 松尾鉱山に抜けるという
「一泊二日の山旅」が 八幡平の本筋の歩き方なのだろう


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とはいえ 今は松尾の御在所温泉から八幡平スキー場を経て大黒森へのルートは
平成20年、御在所温泉・八幡平スキー場閉鎖とともに消滅したようだ。
冬季は安比スキー場西森ゲレンデからクラシックルートの茶臼岳ルートに乗り上げるしかない…
 ということなのかな? ちょっと3kmばかりロングになるが 避難小屋茶臼山荘があるので安心だ。

最近の案内パンフを見てみないことには、、、 このあたりが不明なのだが。。。





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早朝5時30分 太陽の光が原一帯に巡りだす 枯れ草がオレンジ色に染まる





当然 深田久弥の指摘の通り各大学の山岳部 特にワンダーフォーゲル部は
ことさら八幡平での夏合宿・スキー合宿を試みるわけである。

仙台YMCA山岳会においても 東北大学ワンダーフォーゲル部OBたちが籍をおくようになって
冬合宿 春合宿ともに八幡平をベースに 山スキー循環山行を組んだりもした。

その中の一つ、「黒谷地リングワンデリング事件」はいい体験をしたと思っている 
なかなかリングワンデリングなぞ しようと思ってもできるものではない。


今回、特に八幡平行きを希望したのは こんな八幡平への思いが 心のベースにあって 
しかもそれが 草紅葉を伴って目の前に広がるとなれば、、、
行って味わいたいと思うのは 還暦を過ぎた山びとの常なるもの、ということになろうか
 
結果を言えば、、、「一言で済む」のも これまた山行報告ではあるが(笑) 
言葉を弄り倒してもなお 表現できるものではないのも一方の事実…なのかな。 




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今回の目的もう一つ、、、「裏岩手」である。
今回は八幡平からの逆流を試みたのだが

通常なら 岩手山から裏岩手へ向かうのが正しい と思うのだけれど
今回は松川温泉に車をデポし、バスで八幡平に上がって、裏岩手を歩いて松川温泉に戻る

…という安易軽便な方法を算段したものだから
途中 畚岳 嶮岨森 小畚岳と山スキーでは登り返すのもしんどいコースを
踏ん張らねばならなかった(´艸`)




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「ワンダーフォーゲル的山登り」

社会人山岳会に在って かようなタイトルをつけることができるのも
そして味わうことができるのも 東北大ワンゲル部OBが4名(他 現役1)も在籍していたからだが
結果、当山岳会は「山の本質を探る」という点で 良い先導者を得たのだった

道なき道をコンパス頼りに突き進む 野宿し 沢を登り 荒野に彷徨う
このユニークさ、オリジナルな感性が当会のカラーでもあった。

おかげ様で 20年を経た今 枯れゆく草の彩の最期を写真に収めることが叶った
暮れゆく湿原のガスに納まる姿と 朝の陽を受け輝きだす草紅葉の高原が
「今山行の意図」を表している 「観光的な」山の紅葉などはどうでもいい 
…とまで 言わせる(笑)


あとひとつ、、、望むならば
鳥海山「千畳ヶ原」の草紅葉 しかも「薄雪が着いた」時点だろうか



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わいわい賑やかな、楽しいだけの山行と 対照的に、一人寡黙な山行と 
どちらも「山行」という点で同じではあるのだが

ゆくゆく心にしみて残るのは 寡黙な夜 と ガスの中の独行 であろうか

反して 真そらが突然に光を得たなか、行き交う登山者との人間的な触れ合いに
ホッと一息をついて勇気を得るのも 寡黙な山行ゆえの心情であろう

知的な感性や本能的な触感を研ぎ澄ませ 山を寡黙に歩く・・・

これこそ、「山びと」といわれる登山者の「真髄」ではなかろうか?
ハイカーと「山びと」とは山に向かう者としての「根源的な違い」「差異」がある



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「寡黙」、、、
山に向かう者の覚悟の表われ、絶対のテーマである と私は思っている
ハイカーとはそこが違う それを求めていたのだが 改めて それがわかった

山岳会を辞して ずっと一人で歩いてきた 
今年は 志向を変えて 山クラブにも加入してみたけれど

だけどやっぱり 山を求める者の本質は、、、「寡黙」にある
これはどうしても変えられないもの…と悟ってみた

今月で 僅か一年の在籍であったが 退会しようと思う




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by tabilogue2 | 2017-09-26 10:00 | 裏岩手 | Trackback | Comments(0)

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どういうわけか? 今日の沼は干上がっていて 
写真で見るとまるで河原みたい。向こう岸まで渡れる状況だ。 

せっかくのチャンスなので転石伝いに沼の中央まで進むと、
向こう岸がうっすら紫色になっており…アヤメか何かが咲いているのは見て分かったが 
それが サワギキョウだと知ったのは数メートル手前になってからだ

街中にある手入れの行き届いた花壇のよう、
畔の吃水に沿ってひろがる「天然の花壇」にみとれてしまう

沢登りをしていると 時々 こんなシ-ンに出くわすことがあるが
夏道歩きでもあるもんだねえ


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仙台から 八幡平に向かう際には 東北道を北上し松尾八幡平インターで降りるのが「定石」なんだろうけど
田舎道「みずほの里ロ-ド」を通れば 横手から秋田芸術村「わらび座」・神代まで短時間で行ける

ここ数年で編みだした? ”年金受給者御用達ルート” (´艸`)ウソウソ
真昼岳、千畑スキー場、和賀岳を右に見ながら 早く&速く、安く  刺巻のミズバショウ群生地を通って
秋田駒・八幡平に到達できる! いや? 角館にも近い!!

田沢湖駅、昔は…生保内(おぼない)駅といっただろうか? 営業マン時代の微かな記憶に残っているが
そこの食堂でキリタンポ鍋をつつくのが 秋田遠征の定番になりつつある

生保内の旧木造駅舎時代からそこにあった食堂(駅前ロータリーの整備で新築)のおばちゃんが・・・ 
「今年の冷夏で25年前を思い出す」…というもんだから 耳を傾けた。(秋田駒散策の頃からお世話さま)
「あの年、(沖縄県以外は梅雨が明けず)異常気象・冷夏だった 米が穫れずに農家でさえ自給の米がなくなって
わたしらも 輸入タイ米で凌いだもんだった」と、「その年に似てる」っても言ってたなあ。。。 
駅前から見えるはずの「秋田駒は ここんとこずうっと 雲の中だ」とも・・・。


東北の農家は米が穫れなかったら 押し黙って過ごすしかない  ( 1993 冷夏 )


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晴れたと思えば…数分でガスがやってきて… 沼を支配しようとする、そんな天気に翻弄される

たったいま 画像の中心部にガスが湧き上がったようだ 白い霧が中央部に浮く わかるかな?
それが たった数分の内に沼を白く覆う・・・だが、やがてガスが消え 晴れる これを繰り返していた


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冷夏の8月に 裏岩手縦走を目論んだが 敢え無く「転戦」に終わったw


八幡平 岩手山 裏岩手などは 主に厳冬期・積雪期にしか歩いたことがなく 
恥ずかしながら、つか、自慢じゃないが、夏道の登り口さえ未だに分からないでいる(´艸`)

天候不順な今年ゆえ こんなときだからこそ 少し下調べも兼ね 歩いてみることに…した
登山路は大きなアップダウンがなく、ときどき出るゴロゴロ石さえ我慢すれば 
裏岩手路ほど 心安らぐ旅路はないと思っている。「ワンゲル的な山だ」と主観的に思っている

ただ 前日ギリギリまで朝日連峰を主に計画していたわけで・・・
出発当日 夜にやはり雨で…躊躇、思い悩み あらたに初秋の尾瀬散策にも心を動かされ、
そんな渦中で 発作的に決めた八幡平だったので そのリターンはいろいろと大きい

発作的な山行で 用意した地図は見当違いなものしか持ち合わせていなかった・・・
ここだけの話(´艸`)、八幡平 曲崎山 松川温泉 篠崎 姥屋敷 大更 秋田駒の25000図は一枚もなく
何故か 尾瀬の50000図と朝日の大井沢・相模山の25000図しかバッグにはなかった

かつて何度も冬季縦走しているので土地勘はある 地図なしでも何とかなる・・・高をくくった
地図ならネットで取得できたり、GPS機能が付加されたアプリもあり、思いの外混乱はなかった 
視界も悪かったし紙の地図はおそらく役立たなかったろう。ガスガスじゃぁ…地図なんてただの紙っきれ同然。
ガスならGPSがフルに役立つというんだから エレキを小馬鹿にしてはいけないねw

こちらでは 三日前から天気が悪く 山並みは雲がかかりっぱなし 
秋田側はなんとか視界は効くんで ムリすればいけたかな?…ちゅう具合だ 
岩手側のガスさえ我慢すれば 挙行も不可能ではなかったが、急な「計画変更」なので 完全縦走は次回とした。

モッコ岳で 「駒まで行きまぁ~す♪」という若者二人パーティにすれ違ったが、、、
思わず聞き返してしまった じつに羨ましいwww
八幡平から下るなら…秋田駒か岩手山への縦走計画は光る。「男」なら逆行も?…あれれ?漏れたか溜息?w

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気が向けば? 次回、、、
田沢湖駅に車をおき 一日2本のバスで玉川温泉経由で八幡平頂上に登り、八瀬森経由で鶴ノ湯に下るか 
それとも大白森に宿り 秋田駒まで「完全夏道」縦走するか???面白そうだが?
または松川温泉に車をおき 八幡平頂上へバスで行き 三ツ石以南までを「夏道」で南下するか???
じつは 三ツ石小屋から大松倉山を過ぎて犬倉山までが 夏冬共に未踏地帯だった

温泉もたくさんある。登り口が玉川温泉、下山口が松川温泉なのでチョイスに迷ってしまうほど。
どこも予約しないといけないほど宿泊客で混んでいるのかな。どの温泉も霧に浮かぶ湯治場の湯。
ポスターでよく目にする、木箱のサウナのような「蒸し湯」に首だけ出して入るのは温泉好きの憧れ、
こんかい初めてチャレンジしてみた・・・ が、湯気が熱くて凄くて とても3分も耐えられなかった。
下山後はこれまた未湯の立寄り温泉で汗を流してきた。夏道での八幡平、裏岩手、、、いい下見ができたな。


田沢湖駅09:30-八幡平頂上11:44 \2050
八幡平頂上15:05-田沢湖駅17:19 \2050

盛岡駅09:10-松川温泉10:28-八幡平頂上10:55 \1300
八幡平頂上15:20-松川温泉15:48-盛岡駅17:10 \1300

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藤七温泉への下り口付近 シラネニンジンで埋めつくされている

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秋田側は晴れている「モッコ岳」
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涼しい! ウールの長袖1枚だが正解だった 汗をかくことがない
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「秋田駒」はずうっと雲の中
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ヨツバヒヨドリが湿気を含んで倒れ掛かっている
まるで登山者に " STOP!! こっち向いて!" といってるようだ
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ツバメオモトの実 きれいな深いブルー
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道の両脇は背丈ほどの熊笹に覆われている 笹の倒れ加減で彼らの通り道がわかる
掛け声を駆けながら進まないと・・・ヤツに出くわすw 

刈り払いは見事というほど刈りこまれている すばらしい道がつづく

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所々に小さな沼が点在し 足を止める
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針葉樹が八幡平続きの峰であることを彷彿させる
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白い花はノリウツギだろうか 路端のそちこちに咲いていた
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どの道も きれいに刈り込まれている


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奥に「大深岳」 右手、八瀬森方面に裾を引く 
手前中央に「険阻森」 これを越えれば大深山荘だ

ガスってはいたが 雨にも当たらず風もなく のんびり歩けたのは良かった
車での道順 所要時間 バス停とバス路線 バス時刻 マイカ-駐車場所 日帰り温泉時刻など
調べる事柄はほとんど 自分の足で実地で歩き尋ね 把握した


宮城県は一日中雨模様だったらしい いったい いつまで続くのだこの雨は…
今週は沢登りの予定が入っていたが 大丈夫だろうか?
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ゴマナだと思うが・・・
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ヤナギランも咲いていた




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by tabilogue2 | 2017-08-20 22:29 | 裏岩手 | Trackback | Comments(0)