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鳥海山クラシックルートを登下降してきました
これで 全コースに足跡を残したことになります

とはいえ
肝心の 本家本元な山頂には いまだ立っておりません…って20数年 オイオイ
そのうち気が向いたら・・・いや? ないかもしれないなぁ(´艸`)
鳥海は「眺める山」「崇める山」と思っています


今回は いかにも「山ヤ」らしいルートです
ここ最近は車で5合目、8合目までいくよな お手軽登山がふえておりましたので
リフト完備の名山歩きに慣れた、体たらくな頭を鍛え直すため ( `ー´)ノ
山ヤらしく「山小屋泊まり」して 不便さ、難行苦行を好んだルートにしました(笑)

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仙人平のようす




掲載した写真は 自分で感じた、印象の深かった順に掲載しております。
ガイドブックのような登った順序に書く「絵日記スタイル」のブログではありません (´艸`)ゴメンネ

ガイドブック風に書いちゃうと、読み手の驚き、感嘆、感動の度合いが
登山の際に、小さくなると思いますし 余計な先入観を与えちゃいますので・・・
ガイド的表現は最少にしてます 時計・記録もありません そんなレポにしています

登ってみたい! やる気の出るよな?写真配列ですゾ ( `ー´)ノ ジガジサンw



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深田久弥はその著書「日本百名山」の中で こう述べている


東北地方の山の多くは、東北人の気質のようにガッシリと、重厚、
時には鈍重という感じさえ受けるが、
鳥海にはその重さがない。颯爽としている。
酒田辺りから望むと、むしろスマートと言いたいほどである。
それは鳥海が連嶺の形をなさず、孤立した一峰であるところにも基因する。
標高は東北の最高とはいえ、わが国の中部へ持ってくると、
決してその高さを誇るわけにはいかぬ。
しかしその高さは海ぎわから盛り上がっている。
山の裾は海に没している。
つまり我々はその足元から直ちに2240mを仰ぐのであるから、
これは信州で日本アルプスを仰ぐのに劣らない。
鳥海山は登ってみて ヴォリュームのある深い山という感には乏しいが、
年経た火山だけあって、地形の複雑な点に興味があり、
優れた風景が至るところに展開されている。
頂上火口の険しい岩壁、太古の静寂を保った旧噴火口の湖水、
すぐ眼下に日本海を見下ろす広々とした高原状の草地・・・
これだけの規模の山でこれほど変化にとんでいる山も稀であろう。
高山植物にも、チョウカイフスマ、チョウカイアザミその他、
この山の名を冠した種類が多い事を観ても、その多彩豊富が察しられる
とまあ、こんな感じで、、、山は重厚だが、東北人の気質は「鈍重」だなどと比喩して、
東北秀峰、鳥海山を上げたり下げたりしてw 評価している(´艸`)

大事なことは、、、深田久弥の山を見る眼である。
地質、地形、気象、森と花、水と農耕、信仰と風習・・・
多岐にわたって山を観わたすセンスに 僕はいつも感心させられる。


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風渡る 鳥の海へと果てもなき 草の波寄せ つづく草群れ

 夏風に 草むら揺らぐ鳥海の 果てることなく 草の波寄せ
                       


千畳ヶ原の一角 このコースのメインディッシュ
山を「テッペン」だけで、「登頂欲」だけで 考えては・・・いけないよぉ
原っパだって りっぱな山の一部なんだもんね (^-^) エヘヘヘ



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仮に 湯ノ台コースにしても 
昔は 蓬莱山から登ったものですが、今は・・・???
鳥海を 単に春スキーの対象として捉えてる御仁は多すぎるのが現状かな?
深田久弥の一文にも値しない そんなスキーヤーじゃ・・・いけないよ(´艸`)

登頂の際に高効率を求める・・・のを「悪」だとは申しませんが 
でも 表と裏を知ってこその山 ということで。

最近 山を始めたばかりの人には
おおよそ 抜けている観点ではないでしょうか?

「結果」や「ヤマレコのレポ」を先に求めるようでは 
貴方にとって けして いい山に出逢えるとはいえませんよぉ


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ドッタリから仙人平に上がってきたところ



小舎からドッタリに出るまでが 倒木の嵐で難儀したところでした
それを越え 箱庭のような「ドッタリ」に飛び出ると 
いよいよ このルートの醍醐味が味わえるぞ って感じがします

写真は仙人平への途中、100m進むのに20分もかかった所です(´艸`)
カメラを「亀ラ」と翻訳した方が いいんでないかい?って


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今回は、、、前日が湿度が高い日で 当日はさらに暑さが加わりました、、、
慎重に スローペースで登りました 行動食 水もきちんと。
途中で 熱中症や転んで怪我でもしたら 誰にも会わずにチョンです

そういえば 鳥海山頂に 山形県警のヘリが飛んでいましたね
あとで 地元の方から聞いて知ったのですが 
前日、ガスに捲かれて 行方不明になっている登山者がいるそうです



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鳥海湖への最後の登りから 千畳ヶ原の木道を見下ろす
木道の左端が「蛇石流れ」とぶつかり、さらに萬助道と合流する
沢中の三叉路・交差点風なところが見えてきます



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鳥海湖への最後の登り きつく見えるけど階段の段差は小さく 歩きやすい
頭上に こんもり扇子森がみえてくると 鳥海湖はもうすぐです



コースで出会った人は・・・ 萬助道の渡戸にて たったお一人でした
対岸の笙ヶ岳コース、長坂道から降りてきた人、いわきから来られたそうです。同好の士!

ただ このルートは鳥海湖周辺と笙ヶ岳近辺とで
たくさんの人たちが憩いますから その賑やかな方々と交錯しますので 
そこだけは「盛夏登山」の雰囲気があります


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ドッタリの上部 仙人平の原にて



あまり人ケのないクラシックルートですが、萬助道と長坂道は・・・
鳥海の森、千畳原、蛇石流れジャイシナガレ、鍋森の裏、笙ヶ岳からの下り・・・など
見どころを押さえた素晴らしいコースだということが解りました

朝日や飯豊にもない 日本海の裾野から一気で登る山
クラシックルートは 常に日本海が背中と行く手とにありました


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蛇石流れ


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チョウカイアザミ

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右からの並びは 岩峰、三の峰、二の峰、笙ヶ岳本峰

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笙ヶ岳山頂 二等三角点?




縦走と変わりがないほど 長いルートですが
森の中の湿気、、、汗が噴き出るのにはまいりました
何度 沢で体を拭いたか・・・


あっ それから!
 
憧れであった「萬助小舎」に泊まってきました
ランプの宿を独り占め 最高でした 至福の極みですね


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笙ヶ岳二ノ峰から  池塘を挟んで鳥海山、真ん中に千畳原、右手に月山森

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笙ヶ岳 一の峰と二の峰
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東竜巻からの眺め  眼下に萬助小舎


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ランプの小舎


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苔沢の清水とデワノタツナミソウ


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ジャングルのような絡み合い 十字分岐手前









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by tabilogue2 | 2016-07-25 23:55 | 鳥海山 | Comments(4)

萬助小舎の夜

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沢登りでご一緒する山形の大江君 いや女子高の先生様なのだが、、
以前は 酒田某高校山岳部の顧問をされていた
顧問だった彼に推奨され 小舎のことは知っていた でも泊まったことがなかった
なので、今山旅ではその「萬助小舎」を尋ねること、それを目的にした



外観は木造とブロックでできており 
クリーム色のブロック壁に赤の窓枠が組まれ
宿泊者をメルヘンの世界に誘う とても安心感のある姿である

清水の湧く水場に通ずる裏庭には 足の踏み場もないほど 
ハクサンフウロが咲いている


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薪ストーブがあり アルコールランプが2基 
流しが据え付けられ 水道が湧き水の沢から引かれ
蛇口からはキンキンに冷えた湧き水が流れ出る・・・はず

この日は出なかった(笑)
備え付けの大ヤカンをもち 湧き水まで水汲みに出た



内部はきれいに片づけられ 
整理された備品もきちんと並べられていた 


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この日の夕食は素麺だっ ネギを刻んで ワサビを付け、トマトを添えて・・・と、
そのまえに キンキン冷えた湧き水で 麺を晒すのだが
指先がジンジンときて 辛かった 冷たすぎなのだw

ビールを飲みながら じっくり…と 柱に下げられた小屋日誌をめくる

高校生たちが その時その時の想いを この日誌に書き上げている
青春の一ページをめくってみた けっこう素直にジ~ンとくる 青春の香り

ついつい自分も・・・書き込んでしまった
「素敵な小舎 素敵な夜を ありがとう・・・」


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気づけば 時計は8時を回っていた・・・ランプが部屋の隅を淡く照らしていた

扉を開け 外に出てみる

動物の啼き声も鳥の鳴き声もしない夜だ 
月明かりで木々は見えるが 星は見えない
こんな夜はきっと森の中を餌を求めて
動物たちはポクポク歩いているに違いない

ブナの葉が月光で白く照らされている
ランプの光が窓から洩れていた

小屋に戻り 壁に背を当て
少し重くなった?ウィスキー瓶をカップに注ぎ
ギンギンに冷えた清水で割った
ゆっくりとそれを傾け 日誌を閉じた


山旅のこんなホッとする時間が 贅沢で、至福で、自分にはたまらない

日帰り、多人数、焼肉の香り漂う小屋では、とても味わえない 
この日誌を書く人も この日誌を読む人も 
状況的には一人旅の感覚だろう 
しんみり 心に入り込んでくる

だから、おじさん連中よ そんな山旅の「時間」を忘れないでおくれ

酒を飲み、焼肉やいて、ガハハハ、、、と大声出して
仲間で騒ぐばかりが山小屋じゃないんだよ
ちょっとは反省しておくれ


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窓から笙ヶ岳のラインが見える 東竜巻あたりか?



酒田市内の高校山岳部の部員たちが 
荷を背負って 小屋のメンテナンスをしに通い続けてきた

そんな写真なんかを見ると
この小屋が愛され大事にされてきたのを知りえる

青春のただ中で 
想いや 悩みや 恋や 人生を語り合ったのだろう
意気軒昂な青春を育むためか・・・ 
小屋の名には学舎(まなびや)の「舎」が名づけられている


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by tabilogue2 | 2016-07-25 10:36 | 鳥海山 | Comments(2)

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クルマユリ


山に登るんですから・・・

夕方は7時過ぎまで撮影し、朝方は4時から行動開始して 
昼はテントで居眠りというのが、、、 いわゆる「至福」なんでしょうね。


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チョウカイアザミ


花が撮れて ズームでアップされても 
結局は 高価な「図鑑」には敵わないわけで(´艸`) 

空が撮れても、、、青空ばかりが空の色じゃないわけで、

何事も形どおりに、、、には ウンザリします
キマリキ〇タマじゃ しょうがないですよね


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ミヤマホツツジ



人生、波乱万丈だというのに 何故?ネットに見るブログは平坦なの? 
生きる「本音」を書かないブログなんて、
人生がつまらんと 道半ばにして 述懐してるようなもんだよね 
危険信号!だ



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アオノツガザクラ


ブログというのは 結局 トドノツマリ
末を見据えると思惑が働きすぎて 「難しい」、「欠陥」だらけかな? 

必死で書いてる人には申し訳ないけど
「本音を隠し」たままの、「楽しいだけ」のブログなんて・・・読む人にとっては ヒネた酒と同じ


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コウゾリナかな?


自分の生き様を隠し どんなに体裁を整えても
面白味なんて これっぽッチも伝わらないんじゃないの?

そもそもブログは「自己顕示欲の現れ」でしょう?
 
でも、自己が隠され人間性が表に出なきゃ・・・無味乾燥って感じにならんの?
中高年になって 絵日記を見せつけられても・・・そりゃ 困るでしょう?

歳を重ねると・・・いつのまにか それに気づくもんです。



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モミジカラマツ
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オオバキスミレ キバナノコマノツメかな?

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ハクサンシャクナゲ
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ミヤマダイモンジソウ
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ヒナザクラ

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数日前の若熊か?

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これは・・・今朝がたの 生々しい爪跡 
デッカイ熊だ スーパーK か?

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トウゲブキ と ハクサンシャジン
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ミヤマリンドウ
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キンポウゲの群落に道が奪われた
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チングルマ
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デワノタツナミソウ
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小舎裏のハクサンフウロ群落








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by tabilogue2 | 2016-07-25 09:20 | 鳥海山 | Comments(0)

花飾る、笙ヶ岳

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笙ヶ岳から見る鳥海山 
なにやら龍神のように昇る雲が湧き立つ

8月の盆前のような盛夏になった

この天気を読んでいたからこそ
昨日から登り始め小舎に泊まって
待っていたのだ

長い、長い、長坂道を下って 二の滝まで降りるには
もってこいの天気だ

花をめで 日本海を眺めながら
笙ヶ岳の草原をおりる


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見下ろす八幡・酒田方面

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いつの日か・・・? 
草が枯れる秋に また歩こうと思っているが、、、



この写真で 月山森から左斜めに 幸治郎沢が見えている
そこから木道が延び 千畳ヶ原にでれる
そして二ノ滝に降りる分岐となり 
それを写真の左方面に分けて進むと 御浜に進む
そうだ 秋の日 河原宿の小屋にテントを張ろう 
早朝に伏拝岳に登り 外輪を下って御浜に降りて
御浜から千畳ヶ原にでて幸治郎沢を登り戻るような
そんな循環を描こう



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あらためて、笙ヶ岳の並び
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笙ヶ岳の手前
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二ノ峰の手前
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三ノ峰の手前
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岩峰の手前
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鍋森を背に アオヤギソウ

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オオバギボウシ
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団体登山者が 賽の河原から登ってくる
好い観光コースだ
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御浜から笙ヶ岳まで ずうっとニッコウキスゲが咲き続く
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三ノ峰と岩峰  大平口分岐の手前付近
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日本海を見下ろしながら
2日間の山旅もいよいよ下山にかかる

ずうっと草原につけられた路を歩むだけ
長坂道とはよくいったものだ


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途中で大きな、灰色がかった鳥を観た 
悠然と 風に乗り鳥海湖の方へ飛んで行った
あれがイヌワシか・・・大きい鳥だ


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天狗岩からは 斜度が増す下りとなる
笙ヶ岳から ガラ場の分岐まで 約1時間

ガラ場分岐から左へ 藪の被り始めた路をいく
渡戸まで30分ほど・・・昨日の道に還流する

最後の坂を四つほど登り 最初の水場である苔沢につく 
ここで顔を洗い体を拭いて…水割り用の水を汲んで帰還した

沢から陸に上がって夏道歩きを初めて5年になるが
こんなコースを歩きたかったんだと
飢えた自分に納得している


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天狗岩  遊佐村と吹浦村との境と彫ってあった



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by tabilogue2 | 2016-07-25 08:35 | 鳥海山 | Comments(2)

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椎名誠が民主化宣言したばかりのモンゴル国を訪問し、
その大地の匂い、移動式住居グルを生活の中心とする民の暮らしを
書に著したのが ルポ「草の海」
1991年に著したもの


ちょうど単身赴任を終え 仙台に戻ってきたころ・・・
椎名の本は すでに20冊ほど読んでいた
この本も 書棚に加わった


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この鳥海の中ほどにある「千畳ヶ原」の草っ原を目の前にし、
ふとそんなことを思いついていた

鳥海は深いブナの森に囲まれているが
ティンバーラインを境にして むき出しの溶岩大地を積み
天からの雫が年月をかけ それを幾筋にも沢筋に伐り込み、
その沢と沢とを 草の海が繋いでいる

ずうっとこっちから、ずうっとあっちの月山森の裾まで
青々と サワサワと 草の海がつづく


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もっとも モンゴルの草原とじゃ、
規模の比較に無理があり 喩えて話すのもしんどいw 

鳥海のそれは草丈が高く、サワサワしている
風が向こうから渡ってくるのを 視覚的に感じ取れる

いわば「しなやかさ」がある


顔を日本海にむけて立ち、光景を眺めていると・・・

草の波が 草の照り返す光とともに渡ってくる
渡る風がやってきて、頬を撫で、袖を揺らし、背後へ移る

風は中段の丘にあたると さらに勢いをつけ 
鍋森や 扇子森の斜面をギューンと速度を増し駆けあがってゆく

手に取るように解り その様が面白い


いやいや、、、
これだから 山は止められない ( `ー´)ノ


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ここは ちょうど 風が草原に入り込んでくる、窓のような地形だ


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吹きあがった風がぶつかり 種を落とす仕組みなのか?
カラマツソウの大群落が 森の頭にできていた





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by tabilogue2 | 2016-07-24 10:32 | 鳥海山 | Comments(2)

月山 弥陀ヶ原から

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ヨツバシオガマ





原に遊び ベンチで時間を忘れ 遠い雲を目で追っていると
煩わしい日常さえ かなたへ吹き飛んでいく

行き交う人も少なく 静かで 飛行機の音が時々邪魔をする
トンボさえ 我が身の羽を忘れたのか? 時の風に浮いたまま

せわしなく 車に乗り込むピークハンターたちを尻目に
誰も居なくなったこの原で 自分の「翼」を ひろげたくなった
 
思いっきり 両の腕をひろげ 風にかざした 
さあっ 飛ぶぞ! ひと思いにっ☆




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古生代からの贈り物 
ミツガシワ モウセンゴケ ホタルイ
オゼコウホネも黄色の花を咲かせている


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ホタルイの浮く池塘の先には先日登った鳥海がある 

深田久弥は鳥海をとらえて・・・
東北に在って鈍重さのない山 
東北にあって秀麗であり 重厚で 颯爽とした山
と表現している

およそ東北人には似つかわしくない山 
と言いたげだ(´艸`)

それに比して 月山は
ただただ 「優しくーーーそれが月山である」 と。。。


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月山筍を採りに この道を通って笹薮に入っていく
帰りには 30キロ前後を担いで登ってくる  ↓

背負子には「熊撃退スプレー」が載せてある
筍は1キロ当たり1800円ほどで買い取られ
いい現金収入になる。
 30キロの筍を担いで あの石だらけの道を
しっかり 降りてくるんだから
たいしたもんだなぁ。。。

訊けば、手向(とうげ)地区の人
手向の町は「羽黒山修験道」とともに暮らし向きをおく



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ウサギギク








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by tabilogue2 | 2016-06-30 14:17 | 月山 | Comments(0)

月山点描



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月山山頂神社 御祈祷料は500円だったかな?
ついでに 三角点は何処にあるのか・・・ わかるかな?

佛生池小屋のホームページに 容易な歴史と謂れがかいてあります
三角点についても・・・ごらんください 


この周りだけでも 花の種類は多い
ハタザオ、キンポウゲ、ヒナザクラ、チングルマ、クロユリ、
アオノツガザクラ、ハクサンイチゲ、コマノツメなど代表的な花がたくさん




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肘折側へ下りていくと 石のオブジェがごろごろしている

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アオノツガザクラ


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ミヤマシオガマ


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ヒナウスユキソウ と 黄色のコマノツメ

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チングルマ

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ピンク色がコイワカガミ 
白く開いた花がチングルマ
緑がかった粒のような花がアオノツガザクラ

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あと500m 最後の雪田登りだ 

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春スキーコースで有名な品倉尾根

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by tabilogue2 | 2016-06-30 09:14 | 月山 | Comments(2)

黒百合 Chocolate Lily

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月山山頂の黒百合 
年々 株数が少なくなってるというので
あえて それだけの為に 赴いた


登山道わきから 確認できただけでも
20株以上 😥


地ネズミの食害に遭ってるそうだが、、、
タカ、ワシ、テン、イタチなどの上位動物が減れば
連鎖の下位に位置する地ネズミは増える

自然の成り行きはどうすることもできない
”自然保護”などと叫んでも 違和感がある

それより 頂上の草原は・・・弁当を食べる、休憩をとるなど
名山志向者たちの入り込みで地肌が露出、丸坊主に




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アイヌには愛しい人や恋する人のそばに、
クロユリをそっと置く習わしがあったそうです。

相手がその花に気付いて手に取ってくれれば
思いが通じて 二人は結ばれるのだ・・・とか。


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by tabilogue2 | 2016-06-30 04:56 | 月山 | Comments(0)

姫ノ池夕景

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ほんの数分だけの、、、オレンジの氾濫


今日という日は、この山のために在った 
20数年前に在るべきだったが 20数年後の今日になってしまった

昨夜はテントを登山口に張ろうとしたが やや強い雨で絶たれた
弱い前線の通過で朝には止む でも・・・はなからテントを濡らしたくない 
車を移動し、清四郎小屋四代目の主に一晩の泊まりを申し出た 
夕刻7時を過ぎていたが 諾された

息子は東京に出たまま戻ってこねえ、、、どこかで聞いたような話だった
夫婦二人の経営も けしてラクじゃない厳寒の地
「俺の代で 小屋を閉めっから」ポツネンと語る淋しい話も聞き及んだ 
そういや今夜の泊まりは3名だった 無性に静かだ

あ、プリンスルートの搬送は日当20000円で引き受けるそうだ
もう おそらく泊まることもないだろうけど 静かな いい山宿だった 
岩魚の生簀で懸命に鳴く蛙に 安眠を邪魔されることもなく
きれいな部屋で眠りに堕ちた

6時半、山支度をして アカショウビンの鳴く濡れた森を発った
キョロロロロロン・・・キョロロロロロン・・・しきりに雌を求めて鳴く
最初の露岩の登りで小雨に遭った 梅雨空がのこる朝だったが重苦しさは特にない
時々くるピークのひとつ「前坂」で松の木の太い根に坐り 雨宿りとした

雪国越後、雪に削がれ 磨きこまれたスラブ肌の細い尾根 
そこにガーゼのような うっすらとした雲がかかる
万里の長城のような 長い長い 細い細い 登路を目で追いながら
これから10キロもあるのか・・・ウンザリもした が、昼には晴れる
否定的な要素を肯定的要素で打ち消し 腰を上げた 

その後 どれだけ長い道を横移動しただろうか? 8?、9キロ?
池ノ岳の手前だ かつてニンフの舞った?、栂の香りが充ちる林を抜け 
恐怖の渦中に身を保持した落雷のビバークサイトも 回顧とともに路程におさめつ
行く手、左に常にあった燧ヶ岳も ほどなく 湿原の美しさに呑まれた

姫ノ池の畔に幕営したい・・・20数年前に適わなかった夢を
20数年後の今日、実現させた 
もっとも、、、「感動」するのに時間という横軸は無関係なのだが 
いっそう 想いが強まる
 
20数年前、池に映る夕陽と 朝陽に照らし出される平ヶ岳とを 
ここで待ち構えて 生け捕りたかった
20数年後の今日、デッキに胡坐を組み 茶色の小瓶を傾けながら 
刻々 猟師の如く獲物を待つ自分がある 

日没直前 いよいよ オレンジが氾濫し始めた、、、
朝から いや 20数年前から、これこの時を 待っていた・・・と知った 
何もかも、忘れさせてしまう 恍惚の瞬(とき) 

再び、この頂に立てて、よかった  想いが いま 黄金色と同化した



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by tabilogue2 | 2016-06-13 06:33 | 会津・越後 | Comments(6)

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会津駒の左手から 太陽が上がってくる




越後側で「平ヶ岳」、上州側で「塗桶山」ヌリオケヤマ 
と呼んでいた そうな。。。


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燧の裏側

中世の姫の横顔に見えてきて 美しいラインだと思うが・・・いかが?

纏った朝霧がほどけ 長い髪を横たえた姫の寝姿がそこにある 

これが荒々しい燧の横顔 


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ベールがとれて いま 目が 醒めたよう・・・


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景鶴山の方に 霧が流れる





「あの忌まわしい屑類一つなく、汚されない自然のままの美しさで広々と続いていた
四周には、数え切れぬほどの既知未知の山々が立ち並び、この山の深さを感じていた」

深田久弥著「日本百名山 平ヶ岳」の一文であるが、はたして今や、如何にあることか?


そういえば・・・、20数年前のことだが、エピソードの2つ目


恋ノ岐沢の源頭、その窪でポットに水を汲んで 顔を洗って 体の汗を拭い取って
ホッと一息ついたとき・・・、

五葉の這い松に囲まれた窪地 なんと その上段の溜まりに
生理用のタ○ポン挿入器が砂に埋まり捨てられ その白い器具が笹に見え隠れして、、、
むっと 気分が暗くなった時があったっけ

おそらく 恋ノ岐沢を楽しんで その女性もここで身体を洗い清めたのだろうと?
這い松の中に捨てた「もの」が 数年の内に雪に押し出されたのだろう 
と想像はできる、、、でも・・・だが・・・そうはいっても
秘めたものが晒しだされたら 女性の秘める魅力も美しさも コレ一つで興ざめとなる
たかが屑類ひとつ、名山をここまでも陥れるのか・・・と

20数年以前、登山ブームのハシリのころ しかも 一泊二日の沢旅の詰め・・・
興ざめの終焉、自分さえ善ければのエゴ・・・次くるものを受け容れぬ と?
視てる者はいない、旅の恥は掻き捨て・・・なのか? 

女性もこのサイトを見ておられるのでしょうが・・・
エピソードふたつ。。。久弥の嘆きは 別の形で露見している


学生時代から 山の変遷を半世紀味わってきた自分には
理想を志すのも 夢散らすのも 常に人間・・・なんてことが語れる



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たまご石の分岐 左、中ノ岐登山口へ 右、平ヶ岳・池ノ岳へ

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by tabilogue2 | 2016-06-12 11:03 | 会津・越後 | Comments(0)