鳥海山 Classic Route 萬助道&長坂道

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鳥海山クラシックルートを登下降してきました
これで 全コースに足跡を残したことになります

とはいえ
肝心の 本家本元な山頂には いまだ立っておりません…って20数年 オイオイ
そのうち気が向いたら・・・いや? ないかもしれないなぁ(´艸`)
鳥海は「眺める山」「崇める山」と思っています


今回は いかにも「山ヤ」らしいルートです
ここ最近は車で5合目、8合目までいくよな お手軽登山がふえておりましたので
リフト完備の名山歩きに慣れた、体たらくな頭を鍛え直すため ( `ー´)ノ
山ヤらしく「山小屋泊まり」して 不便さ、難行苦行を好んだルートにしました(笑)

20キロまでは背負う必要ないけれど やっぱり山は泊まらないと山旅にはならない 
山の深みも味わえない。そこが日帰り山行とは「格段に違う」のだ。
できれば野宿・・・、百歩譲ってテントの夜がいい。
山は、不便さ難儀さを乗り越えた向うに 奥深い楽しみに触れるチャンスがある。

山小屋で 宴会してちゃダメよ 旅情を味わえない! 一人野宿が最も良いのさ。



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仙人平のようす




掲載した写真は 自分で感じた、印象の深かった順に掲載しております。
ガイドブックのような登った順序に書く「絵日記スタイル」のブログではありません (´艸`)ゴメンネ

ガイドブック風に書いちゃうと、読み手の驚き、感嘆、感動の度合いが
実際の登山の際に、小さくなると思いますし 余計な先入観を与えちゃいますので・・・
ガイド的表現は最少にしてます 時計・記録もありません そんなレポにしています

登ってみたい! やる気の出るよな?写真配列ですゾ ( `ー´)ノ ジガジサンw



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深田久弥はその著書「日本百名山」の中で こう述べている


東北地方の山の多くは、東北人の気質のようにガッシリと、重厚、時には鈍重という感じさえ受けるが、
鳥海にはその重さがない。颯爽としている。酒田辺りから望むと、むしろスマートと言いたいほどである。
それは鳥海が連嶺の形をなさず、孤立した一峰であるところにも基因する。
標高は東北の最高とはいえ、わが国の中部へ持ってくると、決してその高さを誇るわけにはいかぬ。
しかしその高さは海ぎわから盛り上がっている。山の裾は海に没している。
つまり我々はその足元から直ちに2240mを仰ぐのであるから、これは信州で日本アルプスを仰ぐのに劣らない。
鳥海山は登ってみてヴォリュームのある深い山という感には乏しいが、年経た火山だけあって、地形の複雑な点に興味があり、
優れた風景が至るところに展開されている。
頂上火口の険しい岩壁、太古の静寂を保った旧噴火口の湖水、すぐ眼下に日本海を見下ろす広々とした高原状の草地・・・
これだけの規模の山でこれほど変化にとんでいる山も稀であろう。
高山植物にも、チョウカイフスマ、チョウカイアザミその他、この山の名を冠した種類が多い事を観ても、その多彩豊富が察しられる
とまあ、こんな感じで、、、山は重厚だが、東北人の気質は「鈍重」だなどと比喩して、
東北秀峰、鳥海山を上げたり下げたりしてw 評価している(´艸`)

大事なことは、、、深田久弥の山を見る眼である。
地質、地形、気象、森と花、水と農耕、信仰と風習・・・
多岐にわたって山を観わたすセンスに 僕はいつも感心させられる。


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風渡る 鳥の海へと果てもなく 草の波寄せ つづく草うみ

 夏風に 揺らぐ草むら鳥海の 果てることなき 草の波寄せ
                       


千畳ヶ原の一角 このコースのメインディッシュ
山を「テッペン」だけで、「登頂欲」だけで 考えては・・・いけないよぉ
原っパだって りっぱな山の一部なんだもんね (^-^) エヘヘヘ



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仮に 湯ノ台コースにしても 昔は 蓬莱山から登ったものですが、今は・・・???
鳥海を 単に春スキーの対象として捉えてる御仁は多すぎるのが現状かな?
深田久弥の一文にも値しない そんなスキーヤーじゃ・・・いけないよ(´艸`)

登頂の際に高効率を求める・・・のを「悪」だとは申しませんが 
でも 表と裏を知ってこその山 ということで。

最近 山を始めたばかりの人には おおよそ 抜けている観点ではないでしょうか?

「結果」や「ヤマレコのレポ」を先に求めるようでは 
貴方にとって けして いい山に出逢えるとはいえませんよぉ


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ドッタリから仙人平に上がってきたところ



小舎からドッタリに出るまでが 倒木の嵐で難儀したところでした
それを越え 箱庭のような「ドッタリ」に飛び出ると いよいよ このルートの醍醐味が味わえるぞ 
って感じがします

写真は仙人平への途中、100m進むのに20分もかかった所です(´艸`)
カメラを「亀ラ」と翻訳した方が いいんでないかい?って


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今回は、、、前日が湿度が高い日で 当日はさらに暑さが加わりました、、、
慎重に スローペースで登りました 行動食 水もきちんと。
途中で 熱中症や転んで怪我でもしたら 誰にも会わずにチョンです

そういえば 鳥海山頂に 山形県警のヘリが飛んでいましたね
あとで 地元の方から聞いて知ったのですが 
前日、ガスに捲かれて 行方不明になっている登山者がいるそうです



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鳥海湖への最後の登りから 千畳ヶ原の木道を見下ろす
木道の左端が「蛇石流れ」とぶつかり、さらに萬助道と合流する
沢中の三叉路・交差点風なところが見えてきます



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鳥海湖への最後の登り きつく見えるけど階段の段差は小さく 歩きやすい
頭上に こんもり扇子森がみえてくると 鳥海湖はもうすぐです



コースで出会った人は・・・ 萬助道の渡戸にて たったお一人でした
対岸の笙ヶ岳コース、長坂道から降りてきた人、いわきから来られたそうです。同好の士!

ただ このルートは鳥海湖周辺と笙ヶ岳近辺とで
たくさんの人たちが憩いますから その賑やかな方々と交錯しますので 
そこだけは「盛夏登山」の雰囲気があります


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ドッタリの上部 仙人平の原にて



あまり人ケのないクラシックルートですが、萬助道と長坂道は・・・
鳥海の森、千畳原、蛇石流れジャイシナガレ、鍋森の裏、笙ヶ岳からの下り・・・など
見どころを押さえた素晴らしいコースだということが解りました

朝日や飯豊にもない 日本海の裾野から一気で登る山
クラシックルートは 常に日本海が背中と行く手とにありました


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蛇石流れ


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チョウカイアザミ

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右からの並びは 岩峰、三の峰、二の峰、笙ヶ岳本峰

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笙ヶ岳山頂 二等三角点?




縦走と変わりがないほど 長いルートですが
森の中の湿気、、、汗が噴き出るのにはまいりました 何度 沢で体を拭いたか・・・

あっ それから! 

憧れであった「萬助小舎」に泊まってきました
ランプの宿を独り占め 最高でした 至福の極みですね


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笙ヶ岳二ノ峰から  池塘を挟んで鳥海山、真ん中に千畳原、右手に月山森

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笙ヶ岳 一の峰と二の峰
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東竜巻からの眺め  眼下に萬助小舎


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ランプの小舎


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苔沢の清水とデワノタツナミソウ


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ジャングルのような絡み合い 十字分岐手前









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Commented by andanteeno at 2016-07-22 22:19
ランプの宿・・・自分もいつの日か、泊まりたいですねぇ^^
この年で山登りを始めたきっかけの一つ・・若き日の懐かしき憧憬・_・、

 山小屋の灯は 今宵もともりて
 ひとり聞くせせらぎも 静かにふけゆく
 あこがれは若き日の 夢を乗せて
 夕べ星のごと み空に群れ飛ぶよ ♪
Commented by ばやん老人 at 2016-07-22 22:54 x
いいですねぇ、いかにも東北の夏山。深緑と青空と白い雲。木道の感じも。登りたくなります・・が。
Commented by tabilogue2 at 2016-07-23 06:29
> andanteenoさん
おお、そこに着目ですか…(笑) 今回も鼻歌がでました 何故か演歌でしたが。
海が近いからでしょうかねえ??? ランプの宿は吾妻小舎でも味わえますけど
萬助小舎は地元の高校生たちがせっせと通って 磨き上げている小さく可愛い山小屋です
Commented by tabilogue2 at 2016-07-23 06:41
> ばやん老人さん
出だしは なかなか鳥海山の深い森で とても善かった。
静かで腰を下ろすと 原生林の森でいろんな場面に出くわします 
ジブリ映画に出てくる「モノノケ姫」の感じです
 
対照的に 千畳ヶ原から上は草原の海が続きます
ここには木道がなく 昔の登山道ですが隣の月山森からのルートは全て木道です 
まさに 汗を忘れて彷徨するには もってこいの回想ルートになりそうです
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by tabilogue2 | 2016-07-25 23:55 | 鳥海山 | Trackback | Comments(4)