萬助小舎の夜

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沢登りでご一緒する山形の大江君 いや女子高の先生様なのだが、、
以前は 酒田某高校山岳部の顧問をされていた
顧問だった彼に推奨され 小舎のことは知っていた でも泊まったことがなかった
なので、今山旅ではその「萬助小舎」を尋ねること、それを目的にした



外観は木造とブロックでできており 
クリーム色のブロック壁に赤の窓枠が組まれ
宿泊者をメルヘンの世界に誘う とても安心感のある姿である

清水の湧く水場に通ずる裏庭には 足の踏み場もないほど 
ハクサンフウロが咲いている


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薪ストーブがあり アルコールランプが2基 
流しが据え付けられ 水道が湧き水の沢から引かれ
蛇口からはキンキンに冷えた湧き水が流れ出る・・・はず

この日は出なかった(笑)
備え付けの大ヤカンをもち 湧き水まで水汲みに出た



内部はきれいに片づけられ 
整理された備品もきちんと並べられていた 


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この日の夕食は素麺だっ ネギを刻んで ワサビを付け、トマトを添えて・・・と、
そのまえに キンキン冷えた湧き水で 麺を晒すのだが
指先がジンジンときて 辛かった 冷たすぎなのだw

ビールを飲みながら じっくり…と 柱に下げられた小屋日誌をめくる

高校生たちが その時その時の想いを この日誌に書き上げている
青春の一ページをめくってみた けっこう素直にジ~ンとくる 青春の香り

ついつい自分も・・・書き込んでしまった
「素敵な小舎 素敵な夜を ありがとう・・・」


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気づけば 時計は8時を回っていた・・・ランプが部屋の隅を淡く照らしていた

扉を開け 外に出てみる

動物の啼き声も鳥の鳴き声もしない夜だ 
月明かりで木々は見えるが 星は見えない
こんな夜はきっと森の中を餌を求めて
動物たちはポクポク歩いているに違いない

ブナの葉が月光で白く照らされている
ランプの光が窓から洩れていた

小屋に戻り 壁に背を当て
少し重くなった?ウィスキー瓶をカップに注ぎ
ギンギンに冷えた清水で割った
ゆっくりとそれを傾け 日誌を閉じた


山旅のこんなホッとする時間が 贅沢で、至福で、自分にはたまらない

日帰り、多人数、焼肉の香り漂う小屋では、とても味わえない 
この日誌を書く人も この日誌を読む人も 
状況的には一人旅の感覚だろう 
しんみり 心に入り込んでくる

だから、おじさん連中よ そんな山旅の「時間」を忘れないでおくれ

酒を飲み、焼肉やいて、ガハハハ、、、と大声出して
仲間で騒ぐばかりが山小屋じゃないんだよ
ちょっとは反省しておくれ


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窓から笙ヶ岳のラインが見える 東竜巻あたりか?



酒田市内の高校山岳部の部員たちが 
荷を背負って 小屋のメンテナンスをしに通い続けてきた

そんな写真なんかを見ると
この小屋が愛され大事にされてきたのを知りえる

青春のただ中で 
想いや 悩みや 恋や 人生を語り合ったのだろう
意気軒昂な青春を育むためか・・・ 
小屋の名には学舎(まなびや)の「舎」が名づけられている


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Commented by andanteeno at 2016-07-25 22:03
今宵は、一番がよく似合う^^

黄昏の灯は ほのかにともりて
懐かしき山小舎は ふもとの小径よ
思い出の窓により 君を偲べば
風は過ぎし日の 歌をばささやくよ ♪
Commented by tabilogue2 at 2016-07-26 06:51
> andanteenoさん
よかったですよ~ 棲めるじゃん! って思ったほどでしたから。。。
板間がピカピカに磨かれて 水も引けていて薪も炭もある
ここの小屋ノートには アンダンテさん共通のマインドが たくさん書かれてます。

でも 演歌でしたね 津軽海峡冬景色がリフレインしちゃうって・・・ なんなの?w
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by tabilogue2 | 2016-07-25 10:36 | 鳥海山 | Trackback | Comments(2)