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後白髪山 踏査報告

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雪の付き具合 夏道の出具合などの調査に行ってきました 結論から、、、雪の消えるスピードが「今夏は早い」です いま言えることは 雪が柔らかいので「直登」はロープなしでも可能とだけ。但し アイゼンは必携ね。 でも 万全で臨むなら ロープを100mほど張って 簡易ハーネスで プルージックですね。 上の写真では、緩斜面にしか見えませんが m(_ _;)m・・・実に急斜面です。

山頂手前の登山道までの100mほどは 「踏抜き」あり~の 「藪こぎ」あり~の です。 藪こぎを最短で終わらせるには GPSを使って真直に夏道への最短方向に進路をとること! 山頂は 以前の踏査時点から 既にもう雪はありません。「ヤンビツ尾根分岐」から 上空沢へ向かう急斜面の夏道は 所々雪が残っています。 ここの雪も 消えるのは時間の問題でしょう。

1124標高点から下空沢伝いにも下降してみました。 下空沢の夏道横断地点は たっぷり残雪がありますが 特に問題なしです。 上空沢の夏道横断地点は 沢への下降に残雪があります 急斜面で 様子見。 なお、催行直前に、、、上空沢の残雪、その貼りつき具合を もういちど点検します。 おそらく今から10日後には 雪は消えていると思われますが、、、いちおう 念の為。 ココさえ消えれば、上空沢から約50分で山頂までいけます。以上です。


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前回の画像、同じ位置、割れ、解け具合を撮影しました

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前方転倒


はこの冬、雪山登山を始めたばかり。初心者レベルを超える、彼の「滑落停止技術」を眺めてきました。 いけッ!ヤレッ!と云われw 頭から転がることを躊躇なくできる…わけですから すんごい度胸ですね。 ロープの結び方も アンカーの採り方も パッとやりこなしてましたから。よっぽどこの冬、雪山技術を訓練・修得したんでしょうね。凄い努力だと思います。 あとは、沢でのルート判断と 岩場でのビレイ経験を積むことでしょうか。仙台勤務の間に「禁忌事項」を身に着けてほしいですね。


でもね ノッてるところを水差すようですが? 自分の経験から、、、まずは「怪我しないように~!」心がけです。 アイゼン交錯や、勢い余っての反動などで怪我したら意味がない、道具でケガ?なんて「真逆」ですね。

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左手ピッケルでの転倒

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右手ピッケルでの転倒

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停止

アイゼン装着の靴も上方へ綺麗に上がっており 見事な制動姿勢です 左手(スピッツェ側)でのシャフトの「掻き上げ」が明確にあれば、尚 最高(´艸`) 35度ほどのこの急斜面で 前転倒から完全停止まで、機敏な動きの彼でも15mほど 流されました。 緩慢な動作であれば さらに15m以上は流される…たぶんね。ほんと、落ちるのは アッという間だから。

スノーバーはアンカーとしても ランニングビレイ支点としても使います。 スキーシールによる「抜け防止策」を 済ませてから使用しましょう。バリを取り除く 角を丸める 穴も滑らかにテーパーを掛ける等も 済ませること。 スキーシール貼付け方法 は以下の通りです。

沢登りで実践的に使う結び方 … エイトノット ブーリンノット エバンスノット タイオフ ダブルフィッシャーマン フリクション(プルージック マッシャー バックマン) インライン8ノット バタフライ インクノット(クローブヒッチ) 半マスト

イタリアンヒッチ(半マスト)… 雪面や岩場をツルベで登る際は便利です。流動と制動のどちらにも使えるので覚えましょう。
インクノット(クローブヒッチ)… 岩場でセルフビレイの際には常に使います 是非とも覚えてください。 必須です。
ブーリンノット(ボーライン)…「ブーリン結び」はハーネスのない時、緊急確保の際に使います、片手でもできるように!
ガルダーヒッチ … カラビナ2枚でフォロアーをビレイできる。引き上げる際には、ロープが後戻りしないアッセンダー的役割

立木に結ぶ…ブーリン、インクノット。 ボディに結ぶ…ブーリン。 片手で、ボディへのブーリン結びを練習しましょう。
その他・・・ スキーシール処理済みスノーバーと 未処理スノーバーとを同時にテンションかけて「抜け」を比較します。


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下空沢です 雪は充分にあります

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下空沢の出会い

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ブナの若葉は900mまでがきれいに緑色
青い空の背景に 白いタムシバがポツポツと咲き、スミレも顔を出していました
登山道は まだ一部で雪が覆ってますが 間もなく消えます

それから ブヨが出ました まだ余裕がありますがw 
いずれ 防虫ネットをお忘れなく





Commented by repertum at 2018-04-29 17:59 x
下見お疲れ様です。そして、大変実戦的な講習会を有難うございました。
○ ○ 岳連の初心者講習会より数段ハードな内容でしたが、早速その日の後半戦で役に立ちました。トラバース中に足場が崩れるというよくあるパターンで、動揺せずに対応できました。今シーズンはもう終わりかと思いますが、雪山技術は奥が深いですね。

なお、斜面を登ってみたら上部から山頂は私の背丈を超える猛烈な藪、下空沢よりの斜面にはまだ雪がありますが、2週間後に残っているかどうか。山頂の平地も灌木が起き上がっていて、登山道以外は歩くのにかなり苦労しました。以上、ご参考までに。
Commented by tabilogue2 at 2018-04-29 20:07
> repertumさん
了解です。「6月大行沢」、「8月大滝沢」の沢登り基本をプログラムします。
大行沢はパーティは6名前後、8月は6名でも トップロープが引けるように
頑張って 予習してください。「禁忌事項は ボディビレイはとらない」です。
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by tabilogue2 | 2018-04-28 19:12 | 船形連峰 | Trackback | Comments(2)