六角牛山(1293m)六角牛神社から六神石神社へ

d0347140_18513675.jpg


遠野と花巻を中心に ”「旅のテーマ」を決めて 旅する”、と数日前に決めた。
自分の狙ったところだけ 順路を検討し コンパクトに巡ってきた。
ただなんとなく…ではなく 明確にテーマに沿った旅をする 結構これが難しいw

賢治が通った種山で、、、風の又三郎の銅像をじっくり見て、、、 
賢治も受けたであろう岩手の風を、、、この身にも思いっきり受けさせた。。。
花巻農業高校にいき「羅須地人協会」となった賢治の家を見て
「イーハトーヴォ」を心に築いた。
賢治記念館にいって賢治の文献 生い立ち 環境 政治情勢など当時のことをたくさん見て識った。
賢治の通った花巻大沢温泉の露天にもつかってきた。

そして遠野物語の「とほの」に行けた。
土淵の佐々木喜善(ササキキゼン)の生家を薬師神社から遠くに眺めた。
目と鼻の先にある「ダンノハナ」と「デンデラノ」を散策し 
こんな環境にあった喜善の生い立ちや暮らしを想像した。

水車小屋、カッパ淵、博物館にも行けた。
数十年間も? 心に思っていたことを 順当に訪ね歩けた。
この眼でみたいものを挙げ 全てをこなせた。
”中座”を得意とする身にはw快挙に等しい、 ある意味「事件」だっともいえる。

そして「岩手路」の最後に遠野物語の情景を一挙に見下ろすことのできる「六角牛山」に登った。
心に宿す、広がる盆地を、この目で、ついに、現実の「遠野」にさせて、すっかり眺めてきた。
皐月の風を受け、じつに、爽快だった。


d0347140_16485252.jpg


はじめての山なので いちおう「備忘録」として留めておきたい。
年に数回あるかないか? 自分にとっては 久しぶりの登山報告になるw

花巻のジャンクションから釜石道へと入り一気に遠野まで進む。
天気は曇りだが 昼には晴れる、登山には上々だ。

朝、8時過ぎに六角牛山登山口にあたる六角牛神社にて手を合わせ 無事を祈念し、
4kmほどの林道をゆっくり車を進めた。

登山口、、、準備を整え 装備をCHECK 不要なものを省いて車にデポし 9時に出発。
春の目覚めとでも云うのか? 山全体が未だほんのり色づいたばかり 先っぽしか芽をほころばせていない。
明るい登山道を歩き出す、、、

ぼぼっぼぼっぼぼっ♪ 夏の渡り鳥 托卵族のツツドリが鳴く、小さな鳥たちがそちこちで歌う
中低木のなかに引かれた一本の小道を辿るように ただまっすぐ山に招き入れられる。


d0347140_16524528.jpg


道の脇に顔を出しているのは どれもこれも 今しがたホコロビ出したばかりの小花たちだ。
エンレイソウ、チゴユリ、ヒメイチゲ、スミレサイシン、すみれ3種類、カタバミソウ、ニリンソウなど
すべてが小さい。その小さな花を見ながら なんともあっけなく4合目。

さてさて、ここから急登と成るらしく 衣服を一枚脱いでみた。水を飲んだ ゆっくり休む。
朝、躰の順応を待つのが最近の習い。スタート後 汗をうっすらかいだなら 順応時間を躰に与える。

d0347140_23213730.jpg



つづいて 一気に7合目までつめるぞ と「精神」に気合を入れる。
岩がゴロゴロしているけれども 特に問題もなく進む。拍子抜けか? 

景色は 林の間から時々垣間見える程度。苔の生えた岩をどんどんと登る。
樺の木が増えたかな? そう思いながらも快調 快調、登る 登る 汗があまり出ない。

d0347140_16530180.jpg



7合目での休憩を終え 山頂まで一足飛びに詰める。笹が出てきた。笹の中に 古いちいさな観測小屋がある。
先日まで雪が被っていたのか? アチコチの方向に笹が倒れている。寝た子を起こすように進む…手前の稜線に飛び出る。
どうやら双耳峰っぽい、騙しピークのようだ。 一旦窪に下って残雪を右にみて 登り返すと奥の宮にでた。

奥の宮を回り込むようにして 眺望の良いピークにたった。
11時、明るい日差し 心地よい風を受けながら眺める。 音のない 春のにおう これぞ遠野盆地! 

d0347140_18525977.jpg

二等三角点の頂に立ち、東に蟹が岳、片羽山(かたばさん)の雌岳、雄岳がすぐ目の前、空堀した廃坑跡も見える。

遠野盆地の見える西側に場所を代えて ゆっくり弁当をひろげる。
眼下に遠野盆地を眺め、下山後に巡る土淵のデンデラノ、ダンノハナに思いを馳せる。
疲れた躰に甘いお菓子を口にした お茶を飲んだ とてもゆったりした。

11時45分 靴紐を締め直し循環コースの下山にかかる。
出だしから急降下と笹薮が続く、ソレを過ごせば 岳樺と水楢と思しき灌木の小道 気持ちいい。

まさに春山 どっちを向いても新芽ばかり 太陽の光をさんさんと浴びながら歩む。
笹が、草が、光に反射してまばゆい。

d0347140_16532258.jpg


途中、カラマツ林となり 景色がスカスカに広がる中 ピンクテープを拾いながら 
ゆったりとした伐り出し材の運搬道だったであろう綴ら折れを ウネウネと右に左に折れながら 
それでも時々 ショートカットを試みながら のんびり進む。

カラマツ林の皆伐が済んだ地点をさらにミズナラ林に入ったところで 
遠くから 哀愁を帯びた短調♪の汽笛が 響き渡ってきた。
「ボーッ」…♪、釜石線 SL銀河”だ、、、一日に片道切符たった一本。
そうだ 蒸気機関車が走っているんだった たった今思い出した 眺めればよかったかな。

きっと 遠野駅12:41発 花巻行の上り列車だったのだろう。
そう気づいたら もう一度、「ボーボー、ボッボーーー♪」少し長めに汽笛が響く、、、
汽笛の余韻が山間にコダマする、、、連れの目がクリクリと輝き アレは何?と聞いてるよう。

こんなタイミングで 汽笛が添えられたのだから チョッピリ旅情を感じとったか? 
旅愁が そこいら一面に漂う、、、旅に出ているんだ…と 実感した。

ついつい 
線路に耳を当て…遠くからやってくる汽車の音を聞いた 幼い日を…
同時にそれは、懐かしい「引込線のある風景」だったことを…
またそれは 幼かった頃の「長い、暑い、夏休み」… 母の実家の暗い土間… 土の匂いのする… 
一挙に思い出させもした。 豊かな山旅となったことに感謝した。

d0347140_16535044.jpg


12時45分、暮坪コースと中沢コースとの分岐点。これを右折し中沢コースを採る。
道に草が生え、落ち葉がかぶり判然としなくなる。

よくよくピンクテープを目で追いながら進むと 道は沢上の山肌をウネウネ巻くようだ
13:10 ヒトリシズカの咲く 太い作業道に飛び出る。

d0347140_16541564.jpg


一服して、のちにスグ林道にでた 一安心だ。
今朝の駐車場まで 150mの高差を登りかえす仕事が待つが 急げば30分ほどか? 

途中に登山道を右に示す四辻に出る 右には折れずに
林道をまっすぐ40分ほど掛けて歩く 余韻を楽しみながら駐車場に戻った。 

午後2時だった。

d0347140_16482928.jpg
画像データより
登山口9:00-4合目9:35休憩-7合目10:09休憩-観測小屋10:50-山頂11:06-出発11:45-中沢分岐12:43-林道13:15-登山口13:55




[PR]
トラックバックURL : https://tabilogue2.exblog.jp/tb/26774752
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by barabara at 2018-05-13 22:12 x
遠野、いいところです。
日本の原風景が色濃く残る。
特別、すばらすいものが満ち溢れている訳でもないのだけれど。

♫時刻表の地図を・・・・・・♩♩
の笛吹峠は行けれましたか?
Commented by tabilogue2 at 2018-05-14 06:07
> barabaraさん
久しぶりに いい旅ができました。遠野 いい町でしたね。
川の流れを挟んで両側に町が広がる。その町をポッとでると土淵や青笹のデンデラノの土地柄。
岩手高原の中にある盆地で想いを叶えることが出来ました。
笛吹峠は 土淵から風車を眺めることが出来たのでヨシとしました。
あんべ光俊さんの唄「遠野物語」ですね? 知ってましたよ 甘酸っぱい歌詞です(笑)
Commented by tabilogue2 at 2018-05-14 09:44
追記です
あんべ光俊さんの歌詞通りに”自転車に乗って~♪”ではないですけどw
笛吹峠に上がって、世界遺産:橋野高炉に下って、片羽山雄岳と世田米の杉など気になっていて
秋風が立ったら「岩手路第2弾」出かけようと思います
Commented by barabara at 2018-05-14 22:31 x
♪心のアルバムにイ、仕舞ってた懐かしい駅に着く~
駅から歩いていきましょう
40年前のように
でないと、何にも無い、ただの峠になります
Commented by tabilogue2 at 2018-05-14 22:59
いやいや~勘弁してけらい~ 片道10km歩いても何もねえタダの山道だべな
by tabilogue2 | 2018-05-11 22:12 | 花巻 遠野 岩手 | Trackback | Comments(5)