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新川岳 細尾根はリッジになるか? 第2弾

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そろそろ、、、まずは 積雪の状況偵察から やっていきましょうか。


さて・・・、パソコンで絵を描くのは難しい。
大きな用紙に絵を描くのとは違って小さな画面でマウスなどを動かして描くというのは根気がいる。

で、、、本格的な冬山は初めてという、冬山道具も揃えたという、くまぷーから”絵入り”のメールを貰った。
うまい! そう思った。メモ書き程度なのに かなり要を得ている。
僕も何度も試したが マウスで描くほど厄介なものはない。





何やら 今回も質問がかいてあった・・・
まじめに「返答」と「再質」をくりかえした。

登攀で リード(先行者)がビレーポイントに着いた、、、先ずやるべきことは???

経験者なら、考えずとも解ることだが、、、
初心者の場合はそうは行かない(これで迷った人は要学習だ)

セルフビレーを採ること。。。それもメインロープで採ること。。。
ロープの結びはインクノット  メインでインクノット???・・・何故だろう? 
?マークがたくさん並ぶ(この答えも迷った人は再学習だ)

「再質」が執拗に(w)繰り返される、、、
この動作を一つひとつ理解して覚えよう・・・という気持ちが伝わってくる。

何故メインロープからセルフビレイを採るのか?
 
ここの重要な意味が 登攀未体験者には分からない。
アタリマエのことがアタリマエになっていない・・・それが当たり前の世界
、、、登攀は非日常だから。
そんなやり取りを「船形山の屎尿下しの日」から、ずうっと続けている。
「自己研鑽と学び」、どっかで聞いたなw
ロープの結びも、、、ヒッチ系、ノット系に分け、15種類ほどは覚えたはず。
僕の知らない結び方も出てたっけ。たいいしたもんだぁ。ぬい族の割に なかなかやるぞwww

オイラも根気強いほうだが キチッと理解しようと思えば 当然、湧き出る疑問が相次ぐ。
質問者も「基本を覚えよう」と必死だ。こっちもだがw
頻繁に交わすメールのやり取りは 「思考の順路」が時系列で整理されてくるようで
古い順から読んでいくと 
どの点が不可解で、教えるべき「キーポイント」なのかが こっちにも解ってくる。

11月から続けているのは「冬山・雪山講座」。
状況を設定し、スプレッドシートで講義、質問にはメールで回答する方法。 
それを さらに実戦で体得、理解を深める…方法で続けている。

11月はロープフィックス/細尾根での実戦。
カラビナだけでロープをフィックスできる、「ガルダーヒッチ」を用いた。
風の強い鳥海山や栗子の氷結を想定。

12月はバリエーションルートを歩きながらの実戦。
ワカン歩行 ピッケル・アイゼン登下降、ロープワークをワンセットにして理解してもらう予定。
スタカットでのビレイ、ツルベでの簡易ビレイ、コンティニュアスでのタイトロープなどだが。
それと雪の中でテントを張る。
水作りから、テント内のルールなど基本動作を提示した。まさに生活技術そのもの。

そして、12月の宿題は、、、
「パートナーが滑落した際、ビレイヤーのすべきことは・・・?」 について。
イタリアンヒッチでビレイ中の滑落対処動作という想定問題だ。
ビレイ器具はカラビナのみ 他の器具は一切なし・・・という条件で。

先月の第1回目の実戦で出された質問だったので 
今月の実戦でやってみよう…というわけ。その「手順」を宿題としたもの。

これができないと「パートナーが要る」沢登り・岩登りは不可になる。
厳冬期のミックスのバリエーションも無理。「お客さん」会員には声がかからない。

ロープワークでは「仮固定」「本固定」「現場への急行手順」という課題。
セカンドなら「できて当たり前」の技術だ。
今やATCガイド、ルペルソなどが普及するが、「カラビナのみでの仮固定」は冬山に於ける基本技術だ。
オートロック機構のないカラビナ(あたりまえw)に荷重が懸かりっぱなし なので大変。
 
「カラビナだけでの仮固定、エイト環での仮固定」…
いまや、山岳会の現役会員でさえ「知らない できない」人がいるという。
基本を知らないままで?冬山に登ったり、岩登りって、、、? 自分は助けてもらう人…かい? 
パーティなのに…?既に依存者状態で…いいのかな? それって山岳会員として(笑)できて当たり前!
ATCガイド、ルペルソで 仮固定をササっと済ます講習会が開かれるけど、
登攀技術に比べてビレイ技術は疎かになってきていると思う。
まして、カラビナだけの…イタリアンヒッチで、「仮固定」や「最速ツルベ」を教える山岳会が少なくなった。

こっちも教え甲斐があって この歳で一緒にゲームするような「なぞ解き」感覚が楽しい。


「厳冬期の冬山をやる」ということは 
これらのビレイ手順 ロープワークをあくまで「知っている」「できる」という前提だから。。
鳥海山の蒼氷バーンは風が強く立っていられず、結果「できなかった」・・・では済まされない 
パートナーを殺すことになるからだ。

だから、、、腰までのラッセルだったとか 雪質が重いとか軽いとか 楽しかったとか・・・みたいな感想はw
冬期の冬山技術」には直接関係ない。どちらかといえば無用だ。

もちろん「雪崩の技術」は必要だが 冬山初心者的感想は不要だ
それより、、、基本動作のビレイ技術を から覚えて冬山にはいほしい。不能は不愉快だ(笑)






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by tabilogue2 | 2018-12-11 11:05 | 面白山 | Trackback | Comments(0)