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「黙祷」  八年前,七年前,六年前,・・・そして今年

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震災に遭った旧野蒜駅 
赤錆びた鉄路はフェンスで遮られ この先100mほど延伸して絶えている
記念式典の慰霊祭・皇后陛下の詩が石碑に彫られ その除幕式が行われた


昨日も今日も好天で・・・山好きな人はたいがい?山に向かったんだろうなぁ。でも今日は、震災に関わりを持った人たちとともに・・・そんな自分でありたい。この被災した野蒜(のびる)駅に立てばいつも思い出すことだろう、2011年3月11日の現実とそれから一年ほどの支援活動の日々を。 たぶんそれが、云ってみれば「還暦の身に付加された一行の履歴」なんだろう。

「今日という日」を意識しだしたのはちょうど一月前ぐらいか?「今日という日」が意識の内にはあったけれど、具体的にどうする?というわけでもなく「山通い」で過ごしてきた。昨日、今日と・・・夢見が悪く落ち着かなくなり、「これは・・・一体?」と案じ ようやく現地に赴いた。晴れ予報が出ていた週末二日間、山に向かわず被災地に赴いて不思議な?はやる心を落ち着かせることができた。この日、野蒜に行けてよかったなと秘かに安堵している。先に、やることやらんと…ダメね。

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震災当時 7日経過
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上の写真の今、ガソリンスタンドの看板はなく 仙石線の線路も取り払われている

あの日から8年が経過した。人々の表情から「非常さ」「過酷さ」「つらさ」が消え 心のどこかに潜んでいた「恨み」が昇華し 街の様子も、暮らしも、姿も変わった。8年も経過すると 忘れられつつある「3.11という日」がさらに「昨年よりも小さく限られ、狭くなった輪の中にある」感がする。寒かった 逃げまどった 連絡が取れず孤独になった あの8年前の「3.11」、雪が舞う日だったことを思い出しながら…もう8年が経つ現地をこの目で確り見てきた。避難者は8年後の現在も25000人ほど。終の棲家を失いながらも日々を過ごされている。ほとんどが福島県の方たちだ。 

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メモリアルとして遺された 野蒜駅

震災直後に「旧車愛好家」仲間を誘って「イッズミー」(泉ヶ岳ミーティング)にて支援を呼びかけた。応援物資 生鮮食品の調達 配布手段などほぼ毎日 気ぜわしく動きまわっていた。嘱託サラリーマンの身なので時間が限られてはいたが、休日は居ても立ってもいられず、毎週休日返上で動き回っていた。冷凍食品や雑貨類は充足されていたが、被災者にとって生鮮食品は思うように手に入れることができなかった そんな状況だった。

伝手をたどって全国から生鮮品を集め、送っていただいた生鮮食料品を避難所ごとに段ボールに小分けして、毎月2回東松島の3ヶ所の避難所へ出かけて配布活動を手がけた。思い出されるのは 冷蔵庫のない避難所で生鮮物をどのように配布するか???これが問題で、さらに後半になって仮設住宅ができてくると 転居し新住所表示に変わり、そのうえ皆さんが働き始めていて、夜になっての配送と受け渡しになった。それでまあ「鮮度」という、そればかりで頭を痛めていたよな一年だったかな。

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イッズミーにて集められる生鮮品と一般食料品
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小野の公民館 被災者の皆さんへ衣料品の供給 

「衣替え」の季節になると イッズミーの仲間に「T シャツ200枚あつめよう」というスローガンを打ち立てて生活衣料品を集め、一般衣料品と女性のアンダー衣類は横浜の下着メーカーさんから直で頂いて、それを小野町公民館 野蒜 亘理中学校などの避難所で配布供給もしてきた。

荷受け所となった我家には横浜のメーカーさんから 凄く大きい衣料品段ボールが4個も送られてきた。中にはミッシリと衣料品が数千点入っていて それらを一週間ほど毎晩、時間をかけ男性/女性/子供/幼児/サイズ別に小さい段ボールに小分けして、それを終えるとつぎに配布の日取りを避難所事務方と直に打ち合わせて・・・当日を迎えるわけです。

公民館ホール・中学校体育館にフルで品物が並べられて、、、仕事を終えて避難所に帰ってくる皆さん方に合わせ、夕刻から夕食前の2時間、さらに夕食を終えたあとの2時間が頒布会でした。その日が終わって片付けて帰宅は深夜、、、感慨があとからジワッとくるんですが まあwなんとも。

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呼びかけで集められた Tシャツ

電気がようやく「気にせずに使える」ようになった頃、暑くて 臭くて 蝿がブンブン飛び回る被災地の午後、、、避難所で殺虫剤をシューとするにも気が引ける、遠慮がちになるので、、、人畜無害な「ハイトリガミ」を岡山の「カモイ加工紙㈱」さんから大量に頂いてハエの多い石巻などの避難所に、東松島のボランティアセンターに配り歩いた。けっこう息抜きもせず働いたつもりだったけど でも一人じゃぁそれは微弱でしかなかった。しかるにw 数百人というイッズミーに集う仲間が居たからこそ「できたこと」だと一人納得。

毎月第2日曜日 泉ヶ岳駐車場に趣味の車、旧車などが200台ほど集まるのですが、、、じつは8年前の支援活動の賛同者たちでもあるわけです。よく駐車場で登山者らに、「他でやりなよ」「邪魔だ」とかって 聞こえよがしに言われ、白い目で見られがちでしたけどw、「お邪魔むし」なんかじゃありませんよw もう16年も続けている、れっきとした「集まり」ですよ。登山趣味の皆さんこそ ヨロシクね。

物資調達と配布活動、義援金の集約、、、如何に実践するか?毎月2回の集荷・配送・・・支援活動の内容はこれだけだったが 実はこまごま悩んじゃったのね。それでも半年が過ぎて7月ごろ、、、仮設住宅ができて、避難所が解散して、皆さん新たな住居に入居されるようになったわけ。その最後の入居者が たまたま世話役さんだったオガタさん。その彼から「感謝」のハガキを戴いて ようやく「イッズミー」の東松島地区での支援活動を終えることができたわけでした。定林寺避難所の世話役さん、ミヤザワさんからもメールが届いた、、、「再起」の手紙を受け取るようになったのはその一月あとぐらいだったろうか? 他の地域はまだまだ「仮設転居」まで行きつかない中で東松島地区はおおむね早い方だった。

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小野の支援センターの手配所 ここで支援先に人員配置が決められ指図される
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小野の支援センター敷地にできた支援者たちのテント村
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野蒜駅裏のSさん宅が支援物資中継・配布所となった


恥ずかしながら、野蒜駅が新駅舎となり新居住区とともに生まれ変わったことをようやく知った。旧野蒜駅は「震災復興伝承館」に姿を変え、新野蒜駅が山間に開かれていた。駅舎移転の際には旧住民たちの反対運動があったことも当時から知っていた。旧居住区の住民と新居住区の住民と二手に分かれてしまったけれど いずれ縁を頼って生きなくてはならないのだが、、、どちらにしても心労の尽きないこと。被災した野蒜小学校もメモリアルな民泊カフェに変わり、当時避難所になったお寺さん「定林寺」もそのままにあって、新しい統合小学校が定林寺向かいの山裾にポツンと孤立してるように在ったりもした。

PTSDが懸念される中、変化したもの&当時そのままなものが混交し どちらも目に入る中での生活を余儀なくされ今日までこられたことに何というか 苦渋というか 同情を抱いてきた。

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当時の定林寺 ツツジが見事だった
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現在の野蒜駅

今後ますます「風化」が進み 8年前の状況も「思い出すのが困難に」なろうかと思われる懸念があって、その懸念を払うのにオリンピックばかりが着目され、それに注力される政治。はたして国難打開と危機回避策がオリパラばかりではあるまいし そしてまたそんな政治的貧困による「すり替え」であってはならないとも思うのだが。何ぶん「隣近所のよしみ」で生きていかなくちゃならないのに、「それを見ても見ぬふり」など到底できないのが人間なので、、、少しだけでも「メモリアル10」に向けて「形だけの復興」を見直す姿勢が(政治ばかりではなく)我々一人一人の心の中に灯し続けられるように・・・と 祈るばかり。

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大高森に 登ってきた・・・ 標高100mだったかな?



いまは何にもしていない。

これでいいのか? と思いつつも 山や 車や 料理に興じている日々
8年前 仲間と懸命に動き回っていただなんて すでに はるか彼方のこと
でもそれが 社会の一助になったとあれば、それでいい もう言うことはない
仲間や自分を動かした「小さな正義感」さえ心にあれば、それでいいんだ



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by tabilogue2 | 2019-03-10 22:36 | 3.11 | Trackback | Comments(0)