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霧に消えた人

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円地文子さんの青春ロマン小説に「那須高原」を舞台にした小説
「霧に消えた人」がありました、、、

1963年 作(昭和38年)…とうに昔になりましたが日活の映画にもなった作品 
鑑賞してませんけど、主演の藤崎美沙役には浅丘ルリ子さん
山男の匂いが残る(?)朝吹岳志役に二谷英明さん
道を失い、霧に彷徨った美沙は疲れ果て、倒れ込む 
彼女のブルーのセーターにはしっとりと霧がまとわりついていた
美沙の意識が霧の中に溶けてゆく・・・そのころ 
心配し那須高原まで探し求めていた岳志の胸に 運よく抱かれ・・・
美沙は意識を戻すのでした 

…てな 筋書きのはず(´艸`)
当時 姉が読んでいた書棚にあったこの小説
高校生?の自分は盗み読みして 
藤崎美沙を自分の「理想の彼女」に仕立て上げていたようですw

頭の中が…もうそれこそ官能フルで?胸がときめき…ヤられてしまった
こんな純愛モノにドキドキしちゃう思春期の淡い思い出 です(´艸`) 
こんな僕にも ふつうに思春期がありましたw ふつうの少年でしたから・・・

円地文子さんの青春ロマン小説でしたが これにあやかってw
すこし梅雨空に「霧のよく出る山に 出かけてみようか?」となり
リンク先のブログ(「荒野にて」)に書かれていた情景が 自分にマッチして
「そうだ田代山 行こう!」の動機となりました
もう三年越しの企画ですけれども ようやっと、その実現になります 



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こんどは「野辺の旅」ではなくw 明日を生きる「生甲斐の山旅」です
こちら帝釈山脈の一連の山に登るのは 今回で7、8度目になるのかな?
この夏 沢登りでもう一度 登るつもりではいますけど 

黒岩山から荒海太郎山まで一通り、「点」と「線」とで繋いでいます
田代山の隣り、枯木山は朝の小雨の中を登ってました 沢登りでしたけど
当時は「南会津山の会」の影響を大きく受けていて
ほぼ南会津の藪山中心に 毎期歩いておりました

今回の田代山は 残念ながら雨の日に登った記憶がない山で 
湿潤になると テーブルマウンテンはどんな表情になるのだろうか?
知りたかったのです なんせ国立公園になって初めてでしたから

はたして「霧中」になるのか 「雨中」になるのか? 
どっちかわかりませんが・・・
期待通りの ”梅雨空の山” になるのでしょうか? 楽しみです 

その結果は・・・  「夢中」?(笑)


企画は三年越しの山行計画で 今期の年間計画にUPしたものです
すこし時間を戴いて ゆっくり三年越しの記事を書き上げてみます



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人間 晴れた日ばかりを選んで 山を追いかけていると 
山を見る目が偏ってしまいがち いや、好みが一方的になっちゃうのかな 

ましてや この大自然を相手に「天候」が「選択可能」になってくると
人は自然に対して 謙虚さを失うようになるのではないか と思ったりします 

先達の教えを聞かなかったり? 自然を甘く見たり? ツェルトを持たずに山に入ったり?
逆に 登山日和じゃないと登らない? 曇っていたら感謝もしない?w 
裏口入学と暴言を吐いたり、猛暑の日帰りを強行したり、結果ふらついたり?

近ごろ、晴天日登山な傾向にある自分なので、ここらでひとつ 雨の日に登り 
雨の旅情と 晴れた日の軽快さと その両方を理解できる心を
わが内に棲まわせたいと… ですね
 
自然に対しても 人に対しても 謙虚さがどんなに大事かが解ってくるはず
ですよね? 違いますか? 

晴れた日ばかり登山していると・・・
雨の日の楽しみ方が 解らなくなるんじゃありませんか? 
ですよね? 違いますか?




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ラッキー 草原台地の向こう側 会津駒が遮る雲を押しのけ顔を出した






Nurbarich











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by tabilogue2 | 2019-06-23 15:20 | 会津・越後 | Trackback | Comments(0)